アメリカに住む数学をこよなく愛する16歳のmath kid∫の日々の出来事を綴っています。∫の夢は将来大学の数学教授になること。13歳から本格的に地元の州立大学で数学のコースを受講し始めました。 


by あーちゃんママ

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情意的思考とギフテッドチルドレン

Affective Thinkingと言う言葉、日本語ではどう訳されているか定かではない
のですが、(affectiveは一般に”感情的な”とか”情動的な”という意味。)ブルーム
の教育目標分類の領域の一部である"affective domain"が、”情意的領域”と訳さ
れている事から、ここでもaffectiveを”情意的”とすることにします。

(感情的思考と呼ぶと、どうも別の意味にとられそうな感じがするので。)

前置きはこの辺にして本題に入りますが、先日、こちらの記事を読んで私自身も
すごく共感したので、参考の為に又もやリンクしておきたいと思います。



まず、このAffective Thinking(情意的思考)とはなにか?

記事内に出てきた定義によりますと、

”the sense the individual makes of the world around him in relation
to what he feels is valuable, ethically or morally right; what he feels
is appropriate remedial or supportive action, and what he envisions
as the ideal. what he prioritizes as important, worth caring about."
(Mathew Lipman)

とあり、まぁ、大まかに言えば、


”個人が、自分にとって貴重で、倫理的、又は道徳的に正しいと感じる事や適切
であると感じる改善処置、もしくは支援的活動、そして理想として心に描くもの、
重要だとして優先させるものや、気にかける価値があるもの、などと言った自ら
の内面的な要素と関連させ、自分の周りの世界を解釈する観念”

と言うような感じではないかと思います。


感受性が強く、感情的にセンシティブで激しい反応を見せたり、観察力や洞察力
に優れ、道徳心や倫理観が高く、責任感が強く、リーダーシップの素質に恵まれ
たりする傾向にあるギフテッドの人達は、一般よりもこういった”情意的思考”
活発に働いて、そういった個人の内面的な世界は認識され、評価され、更に促進
されるべきだと思うのですが、このオリジナルの記事の中でも著者も述べている
ように、現在の教育機関において、(ギフテッドプログラムの中でさえ)大抵が
認知的領域をターゲットにした「批判的思考」に重点を置いたカリキュラムが
フォーカスとなっていて、「情意的思考」に十分目が向けられていない感じが
します。


もちろん、「批判的思考」や「クリエイティブ思考」も大切なのは言うまでも
ありませんが、豊かな内面の世界を持つギフテッドの子達は、それらの世界を
アウトプットする機会と場所が必要となってくると思うのです。


ギフテッドの子供達は、世の中で起こっている出来事や問題、課題に対して、自
ら感じる事や意見などを述べたりして、独自の価値観、道徳観、倫理観を表現し、
まわりからのフィードバックや評価を得たりしながら、セルフ・コンセプトを
形成していくと思うので、彼らが健全な自己概念を育んでいく為には、このよう
な機会や場所を与えてあげるのがとても大切だと思います。


「情意的思考」をターゲットにしたカリキュラムがギフテッド教育の一環として
もっと積極的にプログラムやカリキュラムに組み込まれる事を望むばかりですが、
でも学校だけでなくても、家庭でこういった分野の活動を取り組むこともできる
と思います。


∫も小さい頃から道徳的、倫理的、哲学的な課題、世界情勢、社会問題や課題や
世の中のあり方一般などにおいて、年齢以上の興味関心を示していて、これらの
話題について、よく二人で延々と話し合ったりしたものです。


ホームスクールをやっている時なども、こういった分野も学習の一部として
独自のカリキュラムとして組み込んだりもしました。

(うちもこのオリジナルの記事でも推薦されている「Philosophy for Kids」
の本を教材の一つとして使ってました。)




後、こちらのオリジナルの記事でリンクしてあった、「モラル・ジレンマ」の
エクササイズは、子供の内面の世界(道徳観、価値観)を垣間見る、いい機会
にもなりますね。


以前も紹介したことのある、こちらのページも子供に答えさせてみると興味
深いです。



子供の考えや正当化の理由、弁明などを聞くと、今まで自分では想像していな
かった子供の物事の捉え方、感じ方、考え方を発見したような感じがし、いい
意味で子供に対しての見方が変わってくるかのように思えたりしますね。


何よりも、こういう活動をしている時の子供の表情がとても生き生きとしていて、
”エンジョイしている”というのがよくわかります。


あっ、最後に情意領域について、なかなか興味深い日本語の文献を見つけたので、
そちらの方も参考としてリンクしておきますね。


*この文献では、個人の内面世界が、

個人の経験、価値基準・判断、信念、感情、興味、願望、などと定義されて
いました。


”…人間に知識を詰め込むことを最重要課題とし、人間の「こころ」の部分は
二の次にしてきた”つけ”が様々な社会問題となって現れている。「あたま」中心
の教育は「こころの豊かさ」ではなく「ものの豊かさ」に価値基準をおく人々
を作り出し、物質的な住みやすさを得ることができた反面、精神的な住みやすさ
を失ってきた。このような状況の中で、これまでの教育を見直し、人間の認知
領域だけでなく、人間の情意領域である「こころ」にも焦点を当てた教育を見
い出していこうという動きが世界で活発になっている。”


と言う部分にはうなづいてしまいました。


「情意的思考」に目を向けた学習は、ある意味、社会や個人の問題が起こるの
を防ぐのにも役に立ち、「批判的思考」や「クリエイティブ思考」と同様に、
個人レベルだけでなく、社会にとっても非常に大切な要素でもあるのではない
かと思います。


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