アメリカに住む数学をこよなく愛する16歳のmath kid∫の日々の出来事を綴っています。∫の夢は将来大学の数学教授になること。13歳から本格的に地元の州立大学で数学のコースを受講し始めました。 


by あーちゃんママ

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本当の意味でのギフテッドの支援

年(更年期障害)のせいでしょうか、最近の私はちょっとした出来事や物事に対して苛立
ちやすく、シニカルになっている感じがします。

日々の何気ない出来事や周りの言葉、ネットで目にする記事、ニュースなどに対しても、
つい、ひねくれた見方や考え方をしてしまい、腹を立てて一人でぶちぶちと文句言ったり
する事が多くなりました。

(いやぁ〜、やっぱり長年一緒に生活しているから、パパのシニカル病が私にも感染した
のかしら? 苦笑)

そんな私が最近、ギフテッド、特にギフテッドの子供達の支援に関して何となく感じて
いた事と似たような意見が書かれている記事を見つけ、又もや激しく共感してしまった
のであります!

こちらがその記事です。



以下、この記事の中で私が特に(まさに!)とうなずいてしまった部分をいくつか抜粋
してみました。


”The reality is, just like we see in the professional sports world, many of
our gifted and highest intellectual kids might make it to the big leagues
of academia, but few will actually make monumental achievements.


In my opinion, why so many gifted children do not go on to extraordinary
careers-or even happy adulthoods- has more to do with the pressure the
talent development model that the leaders of the National Association
of Gifted Children (NAGC) keep pushing as a priority in gifted education.
Parents and teachers have been fed a lie that we need to find as many
opportunities as possible to promote gifted student's achievement as
early in life as possible so that they can go on to make contributions to
the world.


Educators, parents, and clinicians need to understand it is not "under-
achievement" when a youthful passion transforms into a more authentic
desire to live one's life in a manner that other people might not understand.


If we have a true concern about the mental health and well being of our
gifted children, then perhaps we need to stop pathologizing gifted child-
ten who don't achieve to other people's expectations. Instead of calling
these young people ungrateful or uncommitted, let's instead celebrate
their tenacity and desire to be their own person.


More importantly, let's focus on helping them choose the goals they
want to pursue, not the goals other people think they should pursue."




この記事の中で著者が言っている、


”ギフテッドの多くの子供達が最終的に並外れた業績を遂げるというわけではない、それ
どころか幸福だと思える人生さえ送っていない人もいる。その理由として、ギフテッド
教育の最優先目的としてNAGCが押している”タレント開発モデル”に対するプレッシ
ャーが大いに関係している”


もともとはアメリカ合衆国教育省が1993年に発表した「ギフテッド・タレンティド
教育方針書」が基盤となっていると思われる)


という部分に関しては、個人的に完全には納得・同意できなかったものの、私自身も以
前からギフテッド教育の主な目的が、”アメリカ国家に貢献できる人材・能力の育成”に
焦点が当てられている感じがして、その事に対して違和感を感じてました。


もちろんギフテッドの子供達の才能や可能性を見つけ出し、それらを開発するのはとても
重要な事で、その事自体は否定しないのですが、でも才能開発の主な目的はまず第一に
その個人自身の為であって、国家に貢献する為ではないと思うのですよ。


だから、

”国際競争力をつけ、経済的に大きく成長するために、アメリカ国家は最高レベルの学生
たちを頼らなければならない。”

”ギフテッド教育でギフテッドの個人の才能を伸ばして、国家の財産にしましょう。”


みたいな台詞を聞くと、

(ギフテッドとして生まれた(才能や可能性を持っている)からと言って、その個人は国家
に対して何も借りや義務を負っているわけではないでしょうに。国や社会に貢献する事も大
切だけど、でもその前に個人はまずは自らが選んだ、もしくは”望む”分野での才能開発や知
識の追求に力を注ぎ、自分なりの生きがいや幸せを追求し、まず自分自身をテイクケアし、
自分なりに満足のいく人生を送るのを目指すことが大切ではないだろうか? そうしている
過程で、結果としてそれら(個人のアチーブメント)がひいては社会や国家の為に繋がる事
になるのでは? 能力開発はあくまでもギフテッドの数あるニーズの一つであり、そればか
りに集中してその他の同様に大切なニーズを疎かにしてしまうと、彼らの身体的、精神的健
康衛生に影響を与え、偉大なるアチーブメントも何もあったもんじゃないんじゃ?)

などと思ってしまうんですよねぇ。


そして言っておきますが、たとえその個人が”国家が期待するアチーブメント”を成し遂げる
ことができなかったとしても、国や周りはそのことに対して「”心の強さ”が欠けているから
だ」と、まるで本人の内面、精神力に欠陥があるから出来るものもできないんだ!という
ようないい方をされる筋合いはないと思いますよ。


なんか、あまりにも”社会の為に自らの能力を貢献するのが当たり前”っぽいニュアンスの
言葉を周りから聞いたりすると、特にまだ子供のうちなど(いくら高尚な精神、高い倫理
観、共感性、責任感の持ち主だと言われるギフテッドであろうと)その暗黙の掟的に課さ
れた使命の重さ、責任感に余計なプレッシャーを感じ、精神的な負担となるのではないか?
などと思ったりします。


思うに、社会はギフテッドの子達に非現実的な期待をし過ぎじゃないかと思いますよ。

ギフテッドったって、たかがまだ子供じゃないですか!


普段から∫を見ていて感じることですが、もし私が∫の立場だったら、先生や父兄、コーチ、
学校の仲間達などといった周りからの期待(この場合、”やって当たり前、出来て当たり前
という思い込みの期待)に晒されると、そのプレッシャーが耐えられなくて心身症にでも
陥りそうになりますよ。

(まぁ、私はそんな悩みに苦しむこともありませんが。笑)

ちなみに興味があったので∫の思いを聞いてみたところ、

「確かにたまには周りからのプレッシャーを感じて息苦しく感じることもあるし、将来
自分の才能や能力を社会に貢献する事が期待されるとものすごく重荷に感じてやる気を
失ってしまう事もある。でも時には自分の才能やスキルを活かし、社会や人の役に立ち
たいと心底から望む事もあって、入り混じった複雑な心境だ。」

なんて言ってましたが。


ともあれボトムラインとして、この記事の著者が最後の方に書いている、

”ギフテッドの子供達のメンタルヘルスや幸せを本当に心配するのであれば、他者の期待
を満たさないギフテッドの子達を病理化(pathologizing)するのをやめるべきだろう。”

そして

”さらに重要な事として、他人がそうするべきだと彼らに期待するゴールではなく、ギフ
テッドの子達が自ら追求したい目標を選ぶ手助けをする事にフォーカスするべきだ。”


という文章に深くうなずきました。


まぁ、単に私が凡人で天邪鬼、(押し付けがましいと反発してしまう)人間としてでき
てないのでこう感じてしまうのかもしれませんが、国がマジでギフテッドの子供達の
well-beingに気を配り、将来的に国家の財産となる人材を育成しようと思っているなら
ば、ギフテッド教育の方針やプログラムの実施、規定などと言った事も、不公平さや
不平等さが生じやすい州や地区に完全に任せるのではなく、連邦レベルで管理してくれ
たらいいのになぁ、なんて思いますね。


そして出来ればアカデミック・学習面だけでなく、ソーシャル・エモーショナルな
ニーズに対応した「情動教育」もギフテッド教育のプログラムの一環として、もっと
積極的に組み込んで欲しいと思います。


ギフテッドの人達(最高レベルの学生達)に頼らないといけないのなら、彼らの多方
面にわたる複雑なニーズを満たせるよう、包括的な支援が必要ではないかと思います。


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