アメリカに住む数学をこよなく愛する16歳のmath kid∫の日々の出来事を綴っています。∫の夢は将来大学の数学教授になること。13歳から本格的に地元の州立大学で数学のコースを受講し始めました。 


by あーちゃんママ

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カテゴリ:Gifted/2e( 138 )

ギフテッドと実在的危機

ギフテッドに関する文献を読んでいると、よくexistential crisis(実在的危機)と言う言葉を目
にします。

この実在的危機、英語版のWikipediaによりますと、

"An existential crisis is a moment at which an individual questions the very
foundations of their life: whether this life has any meaning, purpose, or value."

とあり、まぁ、ざっと簡単に言うと、個人が自らの人生(そして多分、世のあり方や、”人生”一
般において)その意味や目的、価値などに疑問を抱き、あれこれと思い悩んで精神的に危機感を
感じる状態じゃないかと思います。


ギフテッドの個人は、彼らのその独特な思考パターンや傾向の為、この実在的危機を早期の年齢
に、頻繁に経験しやすいということが一部にあげられている記事を読み、その説明がとても興味
深いと思ったので、リンクしておきます。



Existential crises happen a lot earlier, bigger, and more often.

For many gifted people, looking at a lamppost is a different experience than it is for the
rest of the world. They do not just see a lamppost. They see an imagined history of how
the materials that comprise the post were sourced, manufactured, and installed. They see
the way that the lamp is connected to a power grid like a cell in a greater organism of a
city and how they fit into that system. Imagine then, for a moment, what it must be like for
such a person to turn their attention to their existence and what it means to be human.


The world is ready for angsty teenagers. The brooding 15 –year-old is a cinematic trope
for a reason. People are less prepared for 6-year-olds in the midst of an existential
crisis befitting a 40-year-old. Not only does it not fit the script, but it may be contributing
to depression for decades to come.

(Understanding Very, Very Smart Peopleより抜粋)


一般人だと、街中で街灯柱を見たとしても、特にあえて何も思わないんでしょうが、ギフテッド
の個人はそれを単に、「街灯柱」と見るのではなく、そのパーツの原料はどのように供給され、
製造され、設置されたのか?などといった歴史を想像したり、ランプが送電網へ接続している様
子を、都市という偉大な有機体の中の細胞であるかのように、それらがどのようにシステムにう
まく適合しているのか?などと見たりして、様々な思考や概念が次から次へと湧いて、そこから
又、別の考えに繋がったり、飛躍したりと、思考の収集がつかない感じになるんでしょうねぇ。


そういう独特で複雑な思考パターンの傾向を持つギフテッドの人たちが、物事(街灯柱)だけで
なく、人生や個人の存在、人間であることの意味、などと言った分野へ視点を向けると、実在的
な課題の熟考に深く陥ってしまい、実在的危機を感じやすくなるのかもしれませんね。


思春期のティーンが実在的な課題に苦悩する姿は、まぁ、一般的によく見かける光景ではありま
すが、知能、認知機能が発達した(論理的思考、パターン認識力、分析力、観察力、洞察力、想
像力に優れている)ギフテッドの子供は、まだ幼い頃からこう言った実在的な課題について深く
考え込んだり、思い悩んだりして、その結果、”精神的な危機”を体験することも少なくないと思
うので、それらが実在的うつへ移行することにならないよう、親や指導者、カウンセラーなどの
周りのものは、気をつけてあげることが大切ではないかと思います。


*ちなみに先日、取り上げたEGMさんが紹介してくださったこちらの研究結果報告の中にも、

”A highly ruminative cognitive style has been shown to be associated with
increased vulnerability to major depression (Marchetti, Koster, Sonuga-Barke,
& De Raedt, 2012; Nolen-Hoeksema, 2000) and contributes to symptom
severity (Coplan et al., 2006, 2012; Kushner & Weber, 1999)."


とあり、深く考え込む認知スタイルは、大鬱病にかかりやすく、症状の重症度に関係する、など
と、似たようなポイントが書かれた部分があり、なるほどねと思いました。


尚、過去にギフテッドの実在的鬱についての記事も書いてますので、念のため、興味のある方の
為に、そちらの方もリンクしておきますね。



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by mathdragon | 2017-10-19 09:25 | Gifted/2e

高IQと精神的、身体的疾患の関係(HB/HB統合理論)

for psychological and physiological overexcitabilitiesの論文がすごく興味深く、私自身の
個人的な(というか家族や親戚)経験や観察などを考えると、読んでいて納得いく点がかなりあり
ました!

(EGMさん、いつもとても為になる情報をシェアしてくださりありがとうございます!)

この論文、少し長めなんで、(内容は興味あるけれど長文の英語を読むのはちょっと面倒…)と思
う方もいるかも?と思っていたら、今朝、FBのニュースフィードでこの論文のポイントをまとめた
?論文よりも”フレンドリー”版の記事を見つけたので、そちらの方も追加情報としてリンクしてお
きますね。



この記事内で要点だけ抜き出してざっと訳しますと、


"概要:最新の研究によると、全国平均と比較し、高IQ者の間には、精神的、心理的疾患のリスク
   増加が見られることが明らかとなった。研究者の報告によると、一般人口の10%と比べ、
   IQが130以上のメンサのメンバー達の20%が、不安障害の診断があるとのこと。”
   

この研究の筆頭著者であるRuth Karpinski氏は、今回の調査結果は、知能と精神免疫学(環境に
対するストレス反応がいかに脳と免疫系の間の伝達に影響するかを探る研究分野)の両方の研究に
おいて意味を持つ(影響を与える)と述べている。


”これらの個人(研究対象者)の大部分が、彼らの特殊な感情的、身体的な過度激動(OE)による
影響で、日々、困難を感じていることから、今回の研究結果は関連性(意味)がある。IQの高さ
が、これらの調節不全に関わる機構システム内の前面や中心であるのかを、科学研究者達や団体な
どの間で調査されることが重要である。”と彼女(Karpinski)は語っている。


Karpinski氏と同僚は、hyper brain/ hyper body theory of integration(ハイパー脳/ハイ
パー身体統合理論)を構築した。それによると、高い認知能力の持ち主は、周りの環境に対して
過度の感情的、行動的反応を示すとされていている。一つには、この環境に対する高まった意識
の為、高IQ者の人たちは極度に興奮し、異常に活発な中枢神経系を体験する傾向にある。


”洋服のタグや、不自然な音などの少しの刺激が、低レベルの慢性的なストレス反応を引き起こし、
その結果、それが過剰な身体的反応を活性化させる可能性がある。交感神経系が慢性的に活性化
されたままだと、絶え間なく、身体と脳の両方に一連の免疫的な変化を引き起こす「ファイト」
(闘う)「フライト」(逃げる)又は「フリーズ」(固まる)の状態にあり、行動や気分、機能
を変化させることになる。”と、共同著者のDr. Nicole Tetreaultは説明する。


知能の高さは、心臓病や脳卒中、喫煙に関連した癌、呼吸器系疾患、そして認知症などといった
多くの健康状態において、保護因子となっているとの過去の研究報告を考えると、今回の結果は
意外であろう。とは言うものの、これらの病気やコンディションは、特に免疫の調節不全に原因
があるものではない。更に、これら(過去)の研究は高めのIQ(平均値以上)を対象としている
とは言え、サンプルは”ギフテッドの範囲の知能”(一般に130以上?)を含む前で止まっている。

(要するに、過去の研究対象の多くが平均以上(110+?)だけど、ギフテッドレベル(130+)
の参加者があまり含まれていないってことではないかと思います。)

(それに対して、今回の研究はメンサの会員(知能指数が人口の上位2%ー130以上)が対象と
なっている。)


”この研究の中で調べた多くの疾患やコンディションが現れるには、遺伝と環境との組み合わせが
関わっているというのは認識しています。”と、Karpinskiは言う。”今回の研究結果は、我々の
hyper brain/ hyper body theory(HB/HB理論)を立証していて、高知能が、精神神経免疫
学的パズルの遺伝的な一片の候補であるというのを探る、将来の研究に導くのに役立つかもしれ
ません。”

(Hyper Brain, Hyper Body: The Trouble With High IQより日本語訳引用)


以上、ざっと大まかにポイントを訳しましたので、大体の意味は捉えていただけたのではないか
と思います。

詳しくは論文本体に書かれていて、本当にとても興味深いので、(特にOEが心身ともに与える
影響の説明が腑に落ちて、すごく納得してしまった。)興味のある方、ぜひ、論文を読むことを
お薦めします!

OEは感情的、社会的な面で困難な思いをするだけでなく、身体的(免疫系)にも大きく影響し、
精神、身体両方の分野で辛い思いをする場合があるのかと思うと、ギフテッド(高知能)の人は
やっぱり一般よりも様々な面で生き辛さや困難が増すのではないかと思いましたねぇ。


そう言えば、最近はそうでもないですが、∫も小さい頃はアトピーやらその他のアレルギーに悩ま
されてましたし、(小さい頃は主治医に思春期になったら喘息が出る可能性が高いから覚悟して
おくようになどと言われましたし。汗)今でもひょんなことで(何に対してかは定かではないけ
れど)アレルギー反応を起こしたりして、まだまだ気を抜けませんが。

とにかく、今回の研究発表は個人的にもとても興味深かったです!

最後にもう一度、EGMさん、ありがとうございました〜!

(課題頑張ってください!)


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by mathdragon | 2017-10-14 11:59 | Gifted/2e

ギフテッドの誤診:ADHD or ADD

過去に幾度かに分けて紹介させてもらったこの、SENGDiagnosis Questionsのシリーズ、
いよいよ今回で締めくくりとなります。

最後に取り上げられているトピックは、多分、ギフテッドの個人が一番、頻繁に誤診されている
のではないかと思われる、ADHD またはADDについてであります。

ギフテッドのADHDの誤診について、以前にも幾つか情報を紹介していますが、今回の記事では
それらを上回る「画期的な新しい情報」というのは見られないと思うのですが、親や教育者とし
て、子供(の行動)をチェックする上で注目すべき、注意すべき点などがあげられていて、役立つ
情報ではないかと思います。

以下、Diagnosis Questionより、日本語による引用です。


ADHD 又はADD

これは特に注目すべきであろう。ADHDの診断は急速に増えていってる。多くのギフテッドや、
ハイリーギフテッドの子供達がこの診断を受けている。そして同時に、多数の、実際には注意
促すことに困難を抱く者たちが、”興味のあることに対しては何時間も集中することができる”
から、ADHDではないと言い切れないにもかかわらず、その診断の可能性が見落とされたりし
ている。最近の、とりわけ大抵がハイリーギフテッドの個人をクライエントに持つDr. Deirdre
Loveckyの研究によると、ADHDの割合は、IQの増加に伴い高くなることが示されている。


こちらの過去記事にも出てきましたが、”ビデオゲームやコンピューターゲーム、娯楽の読
など、持続的に強化され、”自動的”な(余分な努力を必要としない)活動は、ADHDの子
そうでない子を見分けることができないが、力を要する作業においては見極めが可能言え
る。”ということで、集中力が維持できるかどうかは、興味関心の有無や、報酬が持的に強化
される活動?などの要因によって変わってくるので、一概には判断しにくいみたいですね。)


ADHDとギフテッドの関係を知れば知るほど、いかに状況が複雑であるかがわかる。ここで最も
重要な事は、ADHDなのか?それともギフテッドなのか?という事ではない。この二つは確かに
同時に存在しあえる。大切なのは、誰が主導権(コントロール)を握っているかーその子か?それ
とも精神的刺激か?それらは違った状況によって変化するのか?ーといった事を確認する(突き止
める)事である。教育コンサルタントのSharon Lind氏は、ADHDの疑いがある子どもに、適切
な教育的チャレンジが与えられているかどうかを考慮する必要があると指摘している。適切な
レベルのチャレンジが大きな違いを生み出すので、それがまず、援助の最前線であるべきである。


注意散漫、集中力に欠ける子どもは、恐らく、幼年期の度重なる耳感染症が原因で、聴覚処理の
弱さを抱えているかもしれない。ある子どもは、聴覚処理に問題があり、尚且つ、ADHDで、又、
ギフテッドでもあるかもしれない。 又、聴覚による段階を追った指示にうまく従えない、視覚
空間的学習者なのかもしれない。そして、もちろん、ハイリーギフテッドの中によく見られる、
過度激動(OE)も影響しているかもしれない。


専門家と親は、これらの様々な要因を考慮し、その子に一番、合った方法を見つけることに積極
的(オープンマインド)であるべきだ。中には薬物治療が効果的な子もいる。ある子どもは食事
介入や、ビタミン剤、ハーブサプリメントなどといった、栄養補助食品が必要かもしれない。又、
中には、過剰なエネルギーを発散させるはけ口を与えることが役に立つ場合もあるかもしれない。
どんな対応が施されたにせよ、全てのハイリーギフテッドの子どもたちには、適切な精神的チャ
レンジと、彼ら独自のユニークな学習スタイルを尊重(配慮)する事が必要不可欠である。


以上。


こうやってみると、たとえ子どもが集中力や注意の面で問題を抱えているように見えても、すぐ
にそれだけで判断するのではなく、

・適切な教育的チャレンジが与えられているか?(教育環境)
・聴覚に問題はないか?
・聴覚処理能力に問題はないか?
・視覚空間的学習者で、聴覚による複雑な指示にうまく対応できていない?
・OEが関係している?(精神運動性OEの為、身体的エネルギーに溢れているのだけど、それら
 を発散させるはけ口がない為に、”落ち着きがない”とか”多動”と問題視されるなど?)


などといった、身体的、精神的、環境的な様々な要因に目を向け、多角的な視点から見て判断する
事が大切ですね。


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by mathdragon | 2017-10-06 12:22 | Gifted/2e

ギフテッドの子について45年間の研究で学んだ事

このStudy of Mathematically Precocious Youth (SMPY) の、ギフテッドの子達に関
する長期追跡研究の結果については、すでに色々な文献や記事などが出回っていますが、先日、目
にしたこちらの記事の情報がなかなか参考になるなと思ったので、リンクしておきたいと思います。

英語の記事ですが、比較的シンプルでわかりやすい文章なので、英語が苦手な方にも読みやすいの
ではないかと思います。


この記事の中に出てきた、”Hard work definitely still matters.”の、

Effort, Lubinski says, is a critical factor in determining how far someone's
going to go in life. "If you look at exceptional performers in politics, science,
music, and literature, they're working many, many hours," he says."

という部分が、∫や周りの子達を見ていても、ものすごくうなづけてしまいます!

そして、

"...the kids in the study who were given an opportunity to take more challenging
course that aligned with their skills and interests ultimately went on to accomplish
more than the students who were not afforded the same opportunity.

"You have to find out where your child's development is, how fast they learn,
what are their strengths and relative weaknesses and tailor the curriculum
accordingly," Lubinski says. "It's what you would want for all kids."


と、この研究の中で、彼らのスキルレベルや興味関心に沿ったチャレンジの機会を与えられた子
供達は、そうでなかった子供達と比べ、最終的に(大人になって)何らかの功績をあげる確率が
高かったみたいで、ここでも、”その個人に適切な教育/学習の機会の大切さ”があげられてます。


そして、記事内にも書かれている通り、個人にとって最適な”チャレンジ”を与えるためには、子
供それぞれの発達過程や学習の速度、得意や苦手分野などを把握し、各自の”ニーズ”を明確にし
て、それらに応じた(個人化された)学習カリキュラムを作成することがポイントですね。


あっ、ちなみにこのSMPYの追跡研究について、日本語の記事も見つけたので、興味のある方の
為にそちらもリンクしておきます。


最後に、記事内にあったSMPYについての動画が興味深かったので、アップしておきます。




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by mathdragon | 2017-09-29 09:08 | Gifted/2e

ギフテッドの誤診:鬱病または双極性障害

シリーズ化しております。(笑)又しても、Diagnosis Questionsよりの情報です。

今回は、Depressive or Bipolar Disordersについての部分を抜粋しました。

鬱病または双極性障害

強烈なOEを持つハイリーギフテッドの子供は、感情の起伏が劇的に激しい傾向にある。これらの
特徴は、臨床的介入が必要となる病理的な状態とどうやって区別されるのか?見極めの重要な手が
かりの一つは、何が感情の引き金となっているかを探ることである。 OEに関して言うならば、
実際の刺激(思考や記憶なども含む)に対する、強度な反応に注目すべきであろう。よって、例え
反応が過剰に見えたとしても、それらはあくまでも反応である。又、レジリエンシー(回復力、逆
境に負けない跳ね返りの要素)にも注目するべきである。

その一方、感情的に平坦(感情の起伏が乏しい)で、まん延に落ち込み気味、不眠症や食欲不振な
どは、心理療法や医療的な助けが必要となる実際の兆候である。 いかなる自殺念慮(死にたいと
思い、自殺することに対して思いを巡らすこと)も深刻に捉え、それらに対しては即座の対応が必
要とされる。

子供においては、双極性障害の躁状態では、熱狂/狂乱的な活動というより、イライラと怒りっぽく
なったり、不機嫌になったりといった症状を見せやすい。ハイリーギフテッドの子は感情的に繊細
である。彼らは多くの物、広い範囲に目が向き、喪失や危険をより敏感に理解し、他者の苦しみや
痛みを感じる。大人たちと同様、時として子供も、何らかの行動をとることによって救われる。
Free Spirit Pressより発行されているBarbara Lewisの書籍には、何らかの行動をとり、変化を
もたらした若者たちの例や、素晴らしいアイデアが満載である。

以上、Diagnosis Questionsより抜粋。

ちなみに、どんな書籍かな?と思って、ちょっとググってみました。


おぉぉ!これらの中には私が∫に買ってあげたのもありましたよ!

例えばこれとか。

What Do You Stand For? For Teens
A Guide to Building Character

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まだ∫をホームスクーリングしている時、倫理/道徳教育、情動教育、人格形成教育の一部として
この本を使っていたのですが、内容的にすごくよかったです!


ちょっと横道に逸れてしまいましたが、今回の情報のポイントとしては、ギフテッドの子供が
激しい感情の起伏を見せていても、それらが”どこから来ているのか?”という、原因を追求する
ことが大切ですね。

OEの場合は”実際の刺激”(又は思考や記憶などといった内面的な刺激)に対する反応で、ある
程度「感情をもたらす原因」が説明出来る感じですね。

もちろん、子供の思考や記憶などの内面的な刺激に反応している場合など、端から見たら原因が
明確に解明できないようにも思えるのですが、子供に理由を聞いてみて、それらがきちんと説明
付けられるようであれば、「刺激に対する反応」とみていいのではないかと思いますね。


(そういう意味でも、日頃忙しい中でも、子供と触れ合う時間を積極的に設け、子供の話(思考
や気持ちなども含む)に耳を傾けてあげたりなど、彼らのことを理解しようとする姿勢や試みが、
とても重要だなと感じさせられます。)


実際の鬱や双極性障害の場合、感情や行動は、本人も理由付けできない、もっと生理学的、病理
学的な部分に起因すると思うので、表面から見た症状(感情の起伏の激しさなど)だけで判断せ
ず、ギフテッドの情報にも精通している心理士や精神科に診てもらうこと(鑑別診断)がとても
重要だなと思いました。

(特に誤診による不必要な投薬は、個人に身体的、精神的にネガティブな影響やダメージを与え
る恐れがある為、細心の注意が必要ではないかと思います。)


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by mathdragon | 2017-09-25 05:14 | Gifted/2e

8年生で微分積分?

カリフォルニアのパサディナ統一学区に、Math Academyという、数学の極端な促進(通常の
学年より少なくとも4学年以上先取りした)プログラムがあるようです!



"AP Calculus for 12- and 13-year-olds? Even high school seniors rarely take
that course. But this otherwise ordinary school district, with 69 percent of its
students from low-income families, has created a program called the Math
Academy to accelerate students at lease four years above their grade level.
The idea? Complete high school math, including calculus, in middle school and
devote high school to more complex subjects: multivariable calculus, abstract
algebra, probability, game theory and other college subjects.

(Calculus for eighth-graders? It's the differential in one school systemより)


うわぁ〜!∫がまだ中学生の頃にこのプログラムが存在していたなら、私たちもパサディナに引っ
越ししていたかも!

普通の学区にこういった数学のラディカル・アクセラレーションのプログラムが存在するところ
なんて滅多にないと思うのですが、さすがCaltechの所在地であるパサディナって感じ〜!

通常、ジュニアかシニア(11年生か12年生)で履修するAP Calculusを7年やら8年生の中学生
の段階で学習できたら、高校時代はその後の大学レベルの内容へと進めますもんね。


考えてみたら∫も、一般の公立学区に所属して、Dual Enrollmentという形で高校入学した時点
(9年生)から大学のクラスを履修しているので、実質的にはこのプログラムと同じ進行度という
ことになるので、最終的には私たちが選んだ道も、∫にとってベストな結果となったので良かった
ですが。

尚、このプログラムに対して、中には”sacrificing depth for speed" ”速度(先取り)に重点
を置く事は、内容の深さや複雑さが犠牲となっていないか?”といった部分を懸念する声もある
みたいですが、この記事に対するコメントの書き込みの中に、


”Math ability is like Bloom's Taxonomy of Learning. People move up the
pyramid at different times. If a student is ready to learn the concepts of
Calculus (it really is only an extension of Algebra), then they should be
afforded that opportunity, whether it is in 8th grade or 12th (or later).
The problem in math education comes with a school system thinks everyone
should be at the same level of mathematical education at the same time
(i.e. putting all students in Algebra in 7th or 8th grade)."


というのがあり、私自身、(特に下線の部分)この方(確か数学の教師だったと思う)の考え
方に共感しました。


こういったらまた、”個人の能力の違いを示唆して差別的だ!”と非難する方がいらっしゃると
思うのですが、ぶっちゃけた話、実際、私たち(特にまだ子供時代)の能力やスキルの発達に
は個人差があり、中には12〜13歳で、高度な数学の概念を理解する為に必要な論理的思考、
抽象的思考がすでに著しく発達している子もいたりして、(要するにギフテッドの子)そうい
う子たちは他の分野(身体的、感情面)などは年相応の発達かもしれないけど、知的、認知の
面では15〜17歳の高校生と同じ能力やスキルがあり、中学生でも微分積分を理解する準備が
十分整っている場合もあるんですよ。


そういう子たちが実際年齢に縛られて、学年レベルの学習を強いられ、知的、能力面で彼らに
適したレベルの学習の機会を得ることができないというのは、非常に残念なことだと思います。


大切なのは、個人(の発達過程)がどのレベルであろうとも、それらを尊重して、各自それぞれ
に適した教育(学習)を提供するということではないでしょうか。


ちなみに∫にもこの記事を読ませ、意見を聞いてみたところ、

「個人に”準備ができてる”のであれば、チャレンジする機会を与えられるべきだ!もし僕が今の
ような機会を与えられてなかったら、多分、数学に対しての興味関心を失っていて、”今の自分”
は存在しなかっただろう。」

と言ってました。

個人にとって適した教育を受けることができない(教育環境のミスマッチ)は、ギフテッドの
アンダーアチーブメントの大きな原因の一つというのは(ギフテッド教育界隈では)一般的に
よく知られたことですよね。


だからなんと言われようと、私はこれからもしつこく、”ギフテッドの子が、その子にとって適切
な教育を受ける権利”を主張し続けていきたいと思います。


(いつも思うのですが、音楽やらアートやら、スポーツの分野でなら”それぞれの能力やスキルの
違い”を認め、それらの才能を更に促進させるプログラムやサポートに関しては何も異議・異論の
姿勢は見せないのに、それが知的、認知的分野ともなると、やれ差別的発言だの、能力至上主義!
だの、特別扱いを要求しているだのと非難されるんですから、こう言ったダブルスタンダードには
本当に辟易します。)


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by mathdragon | 2017-09-23 10:48 | Gifted/2e

ギフテッドの誤診:非言語性学習障害

以前にも紹介しましたSENGDiagnosis Questionsという記事から、今回は2番目にあげ
られていた、Non-Verbal Learning Disorder(非言語性学習障害)の部分を訳してみました。

非言語性学習障害とは何ぞな?と思われる方は、まず、こちらのリンクを訪れてみてください。

(あらっ、そう言えば、私も昔にこのコンディションについての記事を書いてましたわ。苦笑)


非言語性学習障害

WISCなどの知能検査で、言語性IQの数値が動作性IQを大幅に上回っていたりなど、数値に凸凹
が見られる場合、時としてこの診断に信ぴょう性を加える。(診断が)正確な場合、この障害は、
右脳の視覚的、空間的情報を取り入れ、記録し、表現するなどの機能の弱さを指している。この
障害は、一般に整理整頓が苦手、いつも身の回りが散らかっている、字が汚い、又、社会的な状
況などにおいて、場の空気を的確に読むのが困難だったりする、などの特徴が見られる。つまり、
右脳がうまく作動していない。


しかしながら、こういった同じ性質は、習字の順次的な作業が苦手で、いつも整理整頓ができてな
くて混雑状態、時間管理がとにかく大の苦手な、右脳優位、視覚空間的学習者の子供にもつきもの
だったりする。ハイリーギフテッドの子は、理論や”考えることを考えたり”するのに心が惹きつけ
られてしまうことから、うっかりしたり、ぼんやりしてしまうこともよくあるかもしれない。


視力に関連した全ての問題を排除することが非常に重要である。発達検眼医による、視標追跡(目
の動き)、両眼視力(焦点)、目の調節などといった働きがきちんと機能しているかどうかを判断
する為の、徹底的な視力検査が勧められる。たとえ、子供が本来、視知覚、空間的推論の才能を持
っていたにしても、視力の問題(弱さ)が原因で、それらの分野でスキルや能力をフルに発揮する
ことができなくなってしまう場合もある。

(Diagnosis Questionsより抜粋)


っと、まぁ、かなり意訳っぽくになりましたが、大体こういった意味だと思います。

(英文読んで理解できていても、それを日本語にするのって本当に難しいですねぇ。汗)


この診断(非言語的学習障害)でのポイントは、WISCの指標や下位検査の数値の差だけにフォー
カスするのではなく、その他の考えられる要因にも視点を向け、あらゆる角度から判断していく事
が大切であり、ここでも又、鑑別診断の重要さが唱えられている感じですね。


特にこの診断に関しては、視力に関連した問題をまずチェックすることが大切とあり、私も昔、∫
がこの障害ではないか?と疑っていた頃は、目の検査とかまで視点が行かなかったので、そちら
の方向は追ってませんでした。(汗)


あっ、でも今こうしてほぼ5年後の∫を改めて見ると、当時感じていた課題や問題なども、今では
ほぼ、見当たらなくなってしまったというか、ごく自然に消えて無くなったり、解決していたりし
ていて、この5年間の著しい成長、発達に改めて驚いてしまいました!


まぁ、もちろん、まだまだ全てが完璧というわけではありませんが、当時の∫の状態を考えれば、
現時点では、私の方が高いスタンダードや期待を持たず、まぁ、とりあえず一般の中でも”低くめ
のレベル”に設定すれば、何とかこれから独り立ちしてやっていけるくらいには成長したのではな
いかと思います。

私はそれで十分満足です。本当にありがたいことですよ。

当時はかなり心配してましたが、子供って着実に(本人なりに)成長するものなんですねぇ。


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by mathdragon | 2017-09-20 10:25 | Gifted/2e

ギフテッドの誤診:反抗挑戦性障害

又してもSENGによる、ギフテッドの誤診についてのとても有益な情報をシェアしますね。


この記事では、ギフテッドの個人が誤診されやすい可能性の高い障害やコンディションについて、
誤解されやすい理由なども含めて説明されています。

ギフテッドの特性を考えると、それらに馴染みのない素人の目からは障害の症状となかなか区別
し難くく、間違われやすいというのも納得できます。


この記事に出てくる診断(障害)についての説明文章は長いので、全てを一度に訳できませんが、
これらの情報は頭に入れておくと、不必要な誤診を防ぐためにも役に立つので、今回、まずは一
番最初のOppositional Defiant Disorder(反抗挑戦性障害)を訳してみました。




多くのハイリーギフテッドの子達が、小さい頃からしっかりとした自我の意識を持っている。
個人的な意見としては、ハイリーに限らず、全てのレベルのギフテッドに見られる傾向のよう
な気がするのですが、特にハイリーに顕著だということなのでしょうか?)彼らは自分で自分の目
標を策定し、活発に探求分野を追求し、自分なりの信念を持つ。ギフテッドの子達が、自動的に大
人や権威者に対して敬意を表すわけとは限らない、というのはよく知られたことである。[ギフテッ
ドの教師が指導者というよりも、一般に進行者/まとめ役であるというのもこれが理由である。]
この事から、彼らは頻繁に大人のゴールや指示と対立する立場に身を置く事になる。ギフテッド特
有の強烈さ(インテンシティ)ゆえ、時として彼らは頑なに自分の意見に固執したり、一歩も譲ら
ない頑固な態度になったりすることもある。


もし、”頻繁にキレる”、”よく大人と言い争う”、又は、”よく大人の要求や規則に従うことを盛ん
に逆らったり、拒否したりする”などといった反抗挑発性障害の特徴だけを考慮に入れるとすると、
頑固な個性は病的状態に見えるかもしれない。この場合、子供に”悪意や復讐心”があったり、”わ
ざと他人を困らせたりイラつかさせる”などといった要素も見られるか、というのが識別の要因と
なる。(ギフテッドの子達に関しては)たいていの場合、これらは見られない。癇癪を起こすに
しても、酷く心をかき乱すようなフラストレーションや、感覚系統のオーバーロードが原因であ
ったりする。ついさっきまで怒り狂って大声で叫んでいた子が、その後すぐに愛らしく抱きしめ
たくなるようにかわいくなり、心底から愛情たっぷりの思いやりや優しさを見せたりする。


子供がどうして拒否するのかを探ることが重要である。目的を持った活動に熱心に取り組んでいた
ところを邪魔されたとか? それとも、常につっけんどんな態度がずっと見られるのか?(環境に
関係なく症状が持続している?)ギフテッドの子供達は、自分は大人たちと同等(同じレベル)で
あるとみる傾向にある。(ハイリーギフテッドの子は更にその傾向が強い。) 彼らにも家族内の
問題を明確にしたり、解決したりする活動やプロセスに一緒に参加させてあげることが、驚くほど
効果的であったりするものである。

(Diagnosis Questionsより)


ギフテッドの個人を表現する言葉として、"non-comformity"(非協調、非同調)というのをよく
聞いたりするのですが、そう言った態度やスタンスには彼らなりの独特の理由があり、ギフテッド
の特徴に馴染みのない者たちには、表面上は障害の症状と区別するのが難しく、間違った診断や、
必要のない治療や的外れの対応をしてしまう危険があるのですが、それらを避ける為にも、やはり
親がこういった知識や情報を認識し、専門家といえど、納得いかない場合は躊躇わずに疑問を投げ
かけることが大切ですね。


尚、過去にギフテッドの非協調、非同調についての記事も書いてますので、参考としてリンクして
おきますね。


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by mathdragon | 2017-09-13 08:03 | Gifted/2e

渋谷区のギフテッド教育についての記事で思ったこと

先日、FBのフレンドさんがシェアしてくださった、渋谷区のギフテッド教育に関する記事の中に
書かれていた一部の文章(中邑教授の発言に、な〜んとなく違和感を感じていたところ、タイ
ムリーにも今朝、このような記事を見かけ、思わず共感してしまいました!
これって、大人の世界だけでなく、子供(学校教育)に関しても同じような事が言えるんじゃな
いか?などと思ってしまいました。

子供にとっても、「理不尽なことに耐えられば成長」ってわけではないと思いますね。

記事内にありますように、「忍耐」と「努力」が混同されることがないよう、この二つの区別を
しっかりし、又、長い目で見て自分の目的を達成するために、時には理不尽に耐えることが必要
な場合もあり、”先に何があるのかをしっかりと見通した”上での判断が大切というのもうなづけ
ました。


ちなみに私が渋谷区のギフテッド教育プログラムの記事で違和感を感じたのが、


”同センターの中邑賢龍教授に、渋谷区で想定されているプログラムについて尋ねると、「教科書
では物足りない、分かりきっている子どもたちに何が欠けているかといえば、リアリティが欠け
ています。そこをさまざまな課題を通して認識させていく授業を企画しています」との回答が返
ってきた。


「例えば今年も実施したいと思っているのですが、子どもたちから情報機器を取り上げて、紙と
鉛筆だけを渡して、神社の鳥居がいくつあるか、一日中都内を歩いて調べさせてみます。何人か
の子どもたちが調べてみると、鳥居の種類が2種類あることがわかります。インターネットで検
索すれば1分以内でわかることかもしれませんが、これだけの時間と人をかけて、やっと鳥居が
2種類あることがわかるのだという過程を学んでもらいます。知識を人から引っ張ってくるので
はなく、知識を生み出す方法をこう言う授業の中で教えていきたいと考えています」(中邑教授)”



という部分で、もちろん、学習の目的によっては、ネットで検索しないで、実際に”都内を一日中
歩いて調べさせ、鳥居の種類が2種類あることをわからせる”というプロセスも必要な時もあるの
かもしれませんが、でも、「知識を生み出す方法」を目標としているならば、その過程(一日中
歩いて調べる)は、あくまでも情報収集の一部であって、実際に新しい知識や概念を生み出して
いるわけではないのでは?などと思ってしまったのでした。


”知識を生み出す”って、具体的にここでは彼(中邑教授)がどう言う意味を指しているのかよく
わからないのですが、もし「新しい知識(概念)を生み出す、創作するというのを言っているの
であれば、そのプロセスに必要なのは、すでに存在する知識や情報(たとえば都内には2種類の
鳥居があるなど)をもとに、それらを分析したり、応用したり、評価し、アイデアを合成したり
して創作するなどの「高度な思考活動の訓練」で、効率的な情報収集の方法があるにもかかわら
ず、(ネットで検索など)あえてそのような余計な体力と精神力、時間を費やすような過程を学
ばせることによって、子供達が得られる物とは一体なんなのだろう?と思ってしまいます。


非効率的な方法、理不尽とも思える作業に耐える忍耐力や根性、精神力を鍛えること?


中には、そういった無駄なこと、理にかなってないこと、自分が納得できないことに対して疑問
や反感を感じるギフテッドの子もいるんではないかと思うのですが。

(いや、多分、大半のギフテッドの子達が理不尽なことに耐えられないのではないかと思う。)


体力がないうちの∫など、身体的に面倒くさくて効率が悪いことや、道理にかなってないこと、
理不尽なこと、自分にとって意義が見出せないこと、自分の理念や信念に反することなどに対
し、ただ漠然と指示に従うタイプではないので、

「基礎的な作業(情報収集)にそれだけ余計な時間を費やすのは腑におちない。学習で大切なの
は、既存の知識や概念の収集方法ではなく、いかにそれらを更なる高度な段階の思考活動へと結
びつけて、最終目標である「創作」へと導いていく過程の方だと思うから、そんな初歩的な活動
(情報収集)に時間と労力を費やすのは時間の無駄だ。」


などと、異議を唱えたりして、そういった活動に参加することを拒否しそうです。(苦笑)


実際、ギフテッドの子達の学習に重点を置くべき部分というのは、こちらの過去記事でも書いて
ますように、「知識」や「記憶」、「理解」などといった基本的なレベルではなく、もっと高度
な上層の領域である「評価」や「創作」である為、情報収集といった一番初歩的なレベルに必要
以上の時間とエネルギーを費やすことは、高度なレベルの思考活動を渇望する彼らにとっては、
知的発達の為にもならないし、(フラストレーションのために)学習意欲やモチベーション喪失
の原因ともなりかねないのでは?と危惧するのであります。


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まぁ、詳しいプログラムの内容を聞いたわけではないので、一概に判断するべきではないと
いうのも十分、心得てはいるのですが、私としては、このプログラムが、「大人になってか
ら社会に対応できるように、自分が嫌なこと、価値を見出さないこと、理不尽なことなどに
対しても、忍耐力、根性を育成すること」などといった、妙な”精神論”のトーンが混ったカ
リキュラムや指導法でないことを願うばかりであります。


ギフテッドの子達は、そういうのは普通の学校やクラスで既に体験済みだと思いますしね。


にしてもらえるといいな、などと願ったりしています。苦笑)


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by mathdragon | 2017-09-07 12:55 | Gifted/2e

ギフテッドの誤診を防ぐためには鑑別診断が大切

うちは∫が小学校3年生の時に学校側からADHDを疑われ、一連のスクリーニングやアセスメント、
∫に適していない的違いのカウンセリングやセラピー、SST (Social Skill Training)などを経て
きて、子供の状況に合っていない療育に、随分と無駄な時間や精神的なエネルギーを費やしてきた
経験もある為、「ギフテッドの誤診/過剰診断」に関しては、個人的に特別な思い入れがあります。


(幸いその後、ギフテッドを専門とする教育心理士、Dr. Palmerに診てもらい、∫の行動はAD
HDに由来しているのではなく、自らの教育ニーズと教育環境がマッチしていない為に生じた一時
的な症状だと判断され、Dr. Palmerの推薦する「教育・学習プラン」に従って教育環境を変えた
ら、”ADHDっぽい症状”も消えて無くなり、問題解決に至りました。)


よって、それらの問題に注意を呼びかけ、認識を広めるという意味で、これからもこのブログで、
ギフテッドの誤診や過剰診断についての記事や情報もどんどん紹介していきたいと思ってます。


ただ、これらの情報はほとんどが「英文」となり、私自身、時間と気力、能力が限られている為、
紹介する全ての情報を日本語に訳することはできないと思うのですが、とりあえず、英語の得意な
方や、英語は苦手だけど、とにかく頑張って自分で読んでみよう!という素晴らしい心意気の方の
為に、どんどんリンクをしていこうと思っています。

(できる時は、内容のポイントだけでも訳するようには試みますね。)


というわけで、今回はこちら⬇︎の大変、為になる情報をリンクしておきたいと思います。



この記事の中では、著者のDr. Amendは、


”上記に述べた(アスペルガー)の特徴は、ギフテッドの子達の間においても一般的に見られ、ギ
フテッドの非同期発達特殊なニーズについての認識がない者は、彼らを簡単に「アスペルガー
症候群」だと間違えてしまう可能性もあるだろう。多くのギフテッドの子が見せる一風変わった
行動は、ギフテッドの特徴に精通していない者から見ると、彼らの社会相互作用は、”質的障害”
であるという印象を受けるかもしれない。ギフテッドの子の相互関係は、表向きには”質的障害”
と見えるかもしれないけれど、それらは明らかに(障害とは)本質的に違ったものであり、又、
別の原因(例:社交や他者との関わり合いについての思いや不安など)によるものだったりする
場合もある。


ギフテッドについて詳しくない者と比べると、ギフテッドに関する知識が豊富な者は、これらの
違いを比較的簡単に見分けることができる。職業がら自分自身がよく見てきたこととして、ギフ
テッドの子供や若者達が、ある一定の分野においての真実の”知的仲間”と交流する機会が与えら
れると、彼らの「交流の仕方」「相互関係」に支障がないどころか、ごく典型であることが多い。

アスペルガーの子供の場合、たとえ相手が自分と同じ話題に興味があったとしても、それらにつ
いて話し合ったり、相互作用関係を見ることは少ないだろう。これらの点が、ポケモンやハリー
ポッターなど、お互い共通の興味関心を示す場合、極めて強烈に相互的な会話に熱中するギフテ
ッドの若者とは大きく異なる部分であろう。


鑑別診断(*病気を診断するにあたり、その症状や検査の結果から可能性がある複数の病気を比較
しながら、合理的に特定する診断。Dr. Houseがやるやつ。笑)は、医療関連の専門家として、私
たちの仕事にとって不可欠なものであり、また、いかに簡単に誤診が起こるかも理解できる。もし
専門家が、ギフテッドの子の特徴がいかに(障害の)臨床的な症状に似ているかということを認識
していない場合、診断と治療の区別も行われることがなく、多くのギフテッドの子達が誤ったラベ
ルを貼られ、間違った烙印を押され続けることになるだろう。

その結果、適切な介入が実行されないことになる。例えば、クラスで知的なチャレンジが欠けてい
る、聡明だけど注意散漫で無関心な生徒への指導は、ADHDで注意散漫な子供が必要とする治療や
クラスルームでのアプローチとは大きく異なる。同じように、ギフテッドの子は、適切な仲間との
交流の機会を与えるといった、ごくなシンプルな介入で効果が見られる一方、アスペルガーの子供
は、より集中的な治療と、教室内での管理や取り扱いを必要とする。

(Counseling, Multiple Exceptionality, and Psychological Issuesより)


と、ヘルスケア・プロフェッショナルの間で、ギフテッドの特徴の認識、鑑別診断の重要さを唱え
ています。


ギフテッドの識別、診断においては、一つの方向からだけでなく、多角的な視点から、様々な要因
を考慮に入れ、比較検討して適切な判断/(もし障害があるならば)診断に導く、包括的なアプロー
チが本当に大切になってくると思います。


これは、ギフテッドの子が障害と誤診されるのはもちろん、2Eの子が実際の診断を見落とされた
りするのも含まれています。

子供それぞれが、その子にとって、”適切”な治療、介入、支援を得る為には、まず一番に、正確
な判断、診断がスタートではないかと思います。


ちなみに、この記事の著者であるDr. Edward R Amend、過去にデイビソン・ヤングスカラー
のイベント関連で、私も彼のプレゼンテーションに参加したことがあるのですが、プレゼンや実
際に話してみて、本当に子供達のことを心から気にかけているという、プロとしてだけではなく、
一人の人間としての優しさ、強さ、思いやりなどの人柄が感じられる方でした。


彼はギフテッドの誤診、過剰診断だけでなく、2eの子達に対しても特別な思い入れがある感じで、
彼のこの分野での知識や情報の豊富さに、まるでものすごい偉大な頼もしい味方がついてくれて
る感じさえして、本当に心強く頼りになれる専門家の一人であります。


Dr. Amendによるプレゼン。

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by mathdragon | 2017-09-06 11:51 | Gifted/2e

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