アメリカに住む数学をこよなく愛する17歳のmath kid∫の日々の出来事を綴っています。∫の夢は将来大学の数学教授になること。13歳から本格的に地元の州立大学で数学のコースを受講し始めました。 


by あーちゃんママ

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カテゴリ:Gifted/2e( 148 )

とてもわかりやすいギフテッドの定義

一口に「ギフテッド」と言っても、その概念や定義は個人や団体、専門家、(アメリカの場合)
州や学区、学校などによって様々で、一般的に(皆が同意する)共通した定義がない為、その曖
昧さのゆえに、ギフテッドについて語る場合、今一つ、話がかみ合わなかったり、混乱や誤解を
招いたり、堂々巡りの論争になったりしやすいですよねぇ。


ギフテッドの子を持つ親などといった一般の個人の間だけでなく、ギフテッドに関する”専門家”
達の間でさえ、ギフテッドネス(ギフテッドである事)やギフテッドの個人に対して、どの分野
(教育的、又は心理学的など)の視点から見ているか、という部分だけでもかなり見方が違って
くるみたいですしね。

(だから親の立場から見た”(子供への)ギフテッドの支援”と、教育機関側から見たものとでは
又、目的や内容なども違ってきたりして、なかなかお互いの意見が一致しなかったり。)


私自身も「ギフテッドの定義は様々である」と認識しながらも、ギフテッドに関する意見が書か
れたあらゆる記事や研究報告書、文献などを読んでいると、(この中で言っている”ギフテッド”
とは、私が認識している概念と同じことを指しているのだろうか?)と、混乱してしまう時が多
々あります。

(そのいい例が、少し前のこちらの記事であります。)


そんなモヤモヤとした中、ギフテッドの概念?定義?タイプ?をとてもわかりやすく分別して説
明している記事を見つけ、読んでいて、(なるほどね!)っと、個人的にすごく腑に落ちました!



長いので全部は訳できませんが、この記事の中で説明されている「ギフテッド」の分類を簡単に
書き出しますと、

著者はこのようにカテゴライズしてました。

a0332222_06012320.jpg

(すごくわかりやすいので、画像をリンク先の記事より拝借させていただきました。)


のグループE-giftedー教育上のギフテッド)


教育者(ギフテッド教育の研究者、専門家、教師など)が言う「ギフテッド」と言うのは、一般
的に学校内でのアセスメントにて、上位10%を達成する子供たちの事を指している。


この場合、IQテストは含まれていず、(*学区によってはIQテストも考慮の一部としているとこ
ろもあると思います。この記事の著者は多分、オーストラリア人ではないかと思うので、アメリカ
のシステムとは違うのかも?)行動的な特徴も審査の対象に含まれていない。

このカテゴリーでの唯一の基準はハイ・アチーブメント(高達成)である。

このグループの子供たちは一般的に行儀がよく、学校で学ぶことが好きで、社会的にも適応して
いて、多くが好かれるタイプである。精神的な問題も少なく、勤勉で、将来、高実績のキャリア
や高学歴を達成し、自らが選んだ分野でトップレベルの座に就くタイプである。クラスの中でも
簡単に目に付きやすい。(教師から簡単に認識されやすい。)



のグループP-giftedー心理学的のギフテッド)


主にIQテストによって定義づけられる。(WISCなどの知能テストで人口の上位 2.1%( 130+)

言語や運動技能障害などの診断がある子供は、知能検査の下位検査の結果などを考慮して判断さ
れる。(下位検査数値が上位2%ほど、そして平均値が少なくとも標準以上(WISCでは 115+)

(*↑は多分、オーストラリアの基準によるものではないかと?アメリカの場合も同じように当て
はまるかは私も正直、わかりません。アメリカの場合は、この数値の基準(ギフテッドの基準)
も心理学者や専門家によってまちまちみたいですしねぇ…汗)


このタイプの子供たちは、教育環境のミスマッチにより、学校で問題を抱える可能性も高い。
彼らは(実際、何もなかったとしても)障害を疑われ、アセスメントを勧められる場合が多い。
ほとんどの子たちが、頻繁にOEと表現される行動的な特徴を示すが、「5つの性格的特性」
いわれる、オープンネス(開放性)の過多として描写されることもある。

(*「5つの性格的特性」については、詳しくはこちらのリンク先を参考にして下さい。)


又、このグループは感覚処理障害と分類されるほどの、著しいレベルでの感覚的処理において
の課題や問題を抱える可能性も高い。彼らの皆が高達成というわけでない。そしてどの人種や
社会経済層にも存在する。 マイノリティ、又は貧困層の場合、全く認識されない場合も多い


このグループが、Belin-Blank Center(ギフテッドの研究、支援機関)のような試験センター
や、心理士、カウンセラーのオフィスでよく見かけるタイプである。手元の限られたデータに
よると、このグループはホームスクールをしている場合が多い。


紫色のグループE+P giftedー教育・心理学的の両方)


このグループは教育上のギフテッドと、心理学的ギフテッドの両方とも兼ねた場合を言う。彼ら
は高いIQを持ち、そして、高達成でもある。ギフテッドに関する全ての長期的な追跡研究は、
のグループがフォーカスの対象となっている。また、ギフテッドの脳の機能や、遺伝子学的研究
などの興味の対象ともなっている。このグループはギフテッドの全ての定義にすんなりと当てはま
り、認識しやすく、再現可能な研究対象グループである。


2eグループ

2eの子達は、P-gifted(心理学的ギフテッド)グループの中の小集団である。(もし彼らが高達
成だけど心理学的ギフテッドでないなら、彼らは”高達成のスペシャルニーズ(障害児)になり、
2eではない。)このグループ内のごく少人数は紫色グループ(教育上+心理学的ギフテッド)に
属することもあるが、その場合は彼らのほとんどが(2eというのを)見落とされ、心理学的ギフ
テッドであると認識されることさえない場合も。正確に(2e)と識別されない場合は学校で必要
なアコモデーションや支援を得ることもほぼなく、学校を中退してしまうか、ホームスクールを
することになる確率が極めて高い。


…っと、こうして図を用いてグループ別に分けた説明を読むと、(各グループそれぞれの細かな基
準全てに同意するかはまぁ、別として)個人的にはすごく納得がいきました。


(もちろん、これらの情報は、専門家による研究やデータで立証されたとか言った類のものでは
なく、ギフテッドの子の一母親(?)としての鋭い観察や洞察力、様々な経験、深い考察からく
るところの、”気づき”や”意見”ではあるとは思うのですが、それでも私的にはとても理にかなっ
ていて、かなり納得出来るアイデアだなと思いました。)


こうして、教育上の視点から見たギフテッドの概念・定義と、心理学的視点から見たそれらを改
めて比べると、同じ「ギフテッド」という言葉でもかなり内容的に異なっているというのがわか
りますよねぇ。

そりゃ、違った視点から見た定義で話をしても、話がうまく噛み合わないのも理解できます。


それぞれの立場から見た定義も様々ですが、でも、この著者も記事の中で述べているように、大
切なのは、

”Before we can make decisions on what to do about helping gifted kids, we need
to understand exactly which group of kids we are talking about. We'll have the
same circular arguments again, and again, if we don't. We'll fling facts, not listen
and get nowhere."

と、まず子供がどのグループに属しているのかを理解し、そのグループ(子供)にとって必要な
介入なり、支援なりをして行ってあげることではないかと思いますね。

その目標を効果的に達成する為には、やはり関係者の間で、「概念や定義の明確化、確認」を
しっかりとすることが重要になってくるのではないかと思いました。


ちなみにうちの∫の場合は、E+Pの紫グループと2eとが重なった、超マイノリティグループだわ!


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by mathdragon | 2017-08-08 10:25 | Gifted/2e

GRO (Gifted Research & Outreach)

私が特に興味を持っている、ギフテッドに関するリサーチなどの情報が満載のサイトの紹介です。


”Promoting a Comprehensive and Accurate Understanding of Giftedness
Through Research and Outreach"

という、GROのMission Statementは、私が個人的に賛同し、支援する考え方であります。

以前、「ギフテッドの脳について」という過去記事で紹介した研究報告書も、このサイトからの
ものなのですが、その「The Gifted Brain」と題した文献の結論の部分がとても印象的でした。

”Conclusion

In an era where society rushes to "fix" every response and behavior that does
not fall within a narrow range of "normal", we are doing a grave disservice to
all populations outside the norm. The movement of neurodiversity is proving
insight and understanding of outlier populations. It is imperative and long
overdue for us to understand the differences in physiology of the outlier
population known as gifted. GRO believes this understanding is necessary
so that we do not continue to pathologize behavior attributable to giftedness
and mistakenly prescribe treatments that could undermine the physical and
psychological development essential to a gifted individual to live a complete
and meaningful life"



GRO's Unique Approach

"While studies on human intelligence exist, GRO's approach is unique in its
integrative nature. GRO is committed to study giftedness from multidisciplinary
perspective to better understand physiological differences in gifted individuals
and how these differences impact their lives, physically, emotionally and
behaviorally.


”ギフテッド”についての解釈や感じ方は個人によって色々あると思いますが、私は基本的には何事
においても、科学的根拠や証拠、論理などを重んじる方なので、こう言ったGROのアプローチが
個人的にしっくりするのであります。


自分自身の(限られた)経験や観察、主観的な受け取り方、感じ方や、周りの体験談などに重点を
置き過ぎて、「ギフテッドとはこういうものです」「ギフテッドの人達はこう言った傾向で…」な
どといった意見を唱えたりすることは、下手をするとギフテッドに対して間違った印象や誤解など
を招いてしまう恐れもあるような気がするのであります。

(中にはギフテッドというものを完全に”スピリチャル化”してしまい、本質から全くかけ離れた別
のものへと変形させている人もいるし…汗)


だからこの機関・団体の、”リサーチとアウトリーチ活動を通して、包括的で正確なギフテッドの
理解を促進する”というミッションや、"多くの専門分野や学問分野からみたパースペクティヴによ
る研究”というアプローチは、ギフテッドの人が誤解や誤診をされるのを防ぎ、彼らが充実した有
意義な人生を送るのにとても大切なことだと思います。


私は個人的にはギフテッドの人達って、一般の人達とは脳神経学的(脳の構造や機能)に違いが
あり、それが知的能力やある一定の分野での才能、感覚や内面的な違い(OE、精神性)などと
なって表現されているように思えるのであります。


その脳の違いが先天性のものなのか、(もともとそう言った脳で生まれてきた)それとも後の環
境的要因で形作られたのか(変化したのか)というのはわかりませんが。


そういう分野もすごく興味あるので、どんどん、研究を進めていって欲しいです。


ちなみに、このサイトのこれらのページがすごく参考になります。




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by mathdragon | 2017-08-04 14:43 | Gifted/2e

意外に自己評価が低い

昨日、∫と何気に会話をしていて、ふとしたことから学校や数学クラブの仲間達、成績やテスト
などの話になり、これまではあまり聞くことがなかった、正直な胸の内を∫から聞かされ、何や
らちょっと、驚いてしまいました。

それらと言うのが…

他の子達を見ると、(特にコンテストや試験会場で出くわす子達)彼ら皆が、自分よりも遥かに
知的、学習能力、スキルに優れていて、いつも自分がビリになるのではないか?という気持ちに
駆られ、とてつもない不安感や恐怖感に襲われるらしいのですよ!


又、学校の課題や試験などで先生からAや高いスコア、ポジティヴなフィードバックをもらっても、
(自分のパフォーマンスは本当は大したことないのに、先生が評価の基準を下げて、自分の事を
過大評価しているんじゃないか?)などといった思いが常に脳裏によぎるらしいんです。


他の子と比べると、自分はこれといって著しいアチーブメントや功績があるわけでもなく、それ
なのに学校の関係者や先生たちに奨励されたり、認識の言葉をかけられたりすると、(自分はそ
れらに値するような実績など何もあげてないのに…)っと、後ろめたいような思いになってしま
うらしい。


そしてSATやACT、APなどのテストを受ける際なども、試験会場に行って周りの生徒を見ただけ
で、皆が自分よりも高いスコアを出すと感じてしまい、試験が終わった後でも、自分の回答が全
問不正解のような感じがして、最終的に提出するのを躊躇ってしまうそうなんですと!


いつもそう感じるわけではないとは思うのですが、でもこう言った思いが結構、頻繁に心に忍び
込んできて、たまに自分に対して自信を失い、劣等感や自己不信感などに苛まれるそうなんです。

いやぁ〜、これを聞いて私は正直、かなりびっくりしてしまった。


∫は小さい頃から心配性で、完璧主義なところもあり、不安感も強い子だったけど、でも中学、高
校と成長していく間に、大きな苦手部分もかなり克服し、得意の数学の分野においては(私にして
みれば)かなり著しいアチーブメントを遂げてきたと思うのですが、(MathcountsやAMCなど)
本人にしてみれば、また、違ったパースペクティヴで自分のことを見ているのでしょうかねぇ。


でも、それらは正直言って、かなり歪んだ基準で物事を見ていると思うのですが…

”他の仲間たちと比べて”って言っても、∫が所属するグループの多くの子たちがデイビソンの生徒
や、その他、数学を始めとし、その他のアカデミックの分野でも優れた子たちばかりなので、そう
いう子たちと比較したら、そりゃ、自分よりも遥かにレベルが上の子もいっぱいいるでしょうし。


SATやACTなどの試験に対する不安感も、これまで受けてきたこれらのテストの結果を客観的に
見たら、(ほとんどの数値が全米上位1%内)”全問不正解”、だの、”自分が一番、ビリのスコア”
だのと言った、非現実的な心配などする必要はないだろうにと思うんですがねぇ。


でも、そういう点が、ギフテッドの子によくありがちな、インポスター・シンドロームや、自己
に対する評価を低く見積もりがちな傾向の表れなんでしょうか。


あと、∫の場合は未だに試験に対する不安(test anxiety)がかなり強い感じがしますね。

(特に結果に対する不安)

自分でも冗談ぽく、

「普通の高校生とかだったら、ガールフレンドの妊娠検査の結果を見るのがすごく恐ろしかった
りするんだろうけど、僕の場合はカレッジボードでSATやらAPやらの結果をチェックするのが
ものすごく怖いよ〜〜〜!140.png

などと言っていて、吹き出してしまいましたが。 (;゚;ж;゚; )

やれやれ。(汗)


こういった気持ちなど、普段はあまり口に出さないので、まさかこんなことを思っているなど、
こちらも考えてなかったのですが、やっぱり腹を割ってじっくり話してみたら、色々と出てくる
ものですねぇ。

これらの話を聞いて、早速、∫に、私が過去にブログでリンクしたインポスター・シンドローム
や、ギフテッドの自己過小評価、test anxietyなどについての記事を読ませたら、(あるある、
そうそう、それ、もろ自分!)って顔して、コンコンうなづきながら読んでました。


これなんか、なかなか参考になる情報です。

子供もこの歳になったら自分でこういうのも読めるので、感情的なサポートとして、これからも
こういった記事を自分で読ませることにしよう。(笑)


とりあえず、いくつになってもこちらが気をつけて見てないと、色んな課題が忍び寄ってくるも
のだなぁと思い知らされたのでした。


これから大人になっても、又、今までとは違った課題も浮き上がってくることでしょうから、この
先、離れて暮らすことになっても、まだまだ親としては子供のメンタル・チェックを怠ってはなら
ないですね。

先日の空模様。

a0332222_10142232.jpg

クマのプーさんの横顔のような雲。

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by mathdragon | 2017-08-02 10:24 | Gifted/2e

gifted childというものなど存在しない?

先日、なんだ、またですか〜? ┐( ̄ヘ ̄)┌とでも言いたくなるような記事を目にしました。

何だか最近、こういう傾向の文献をよく見かけるのですが、正直、個人的に(もぅ、ええ〜って
〜!)っとげんなりしてしまいます。

今時、専門家や研究者達の中で、”nature or nurture?"(氏か育ちか?)などと論争している人
などいないと思うし、大抵が”nature and nurture"の相互作用によって、個人の能力は発達され、
開花される、と言うスタンスだと思いますよ。


もちろん私自身、個人が最適なパフォーマンスや結果(アチーブメント)を出す為には、個人の
ポテンシャルを最善に開花させることを促進する、適切な環境やコンディション(後天的な要因)
が必要不可欠であると言うことは疑いのないことだと思っています。


でもこの記事を読んでいると、何だか”育ち”や”後天的な要因”の部分の重要さだけがやたらに強調
されていて、”生まれ持った素質”、”先天的な要因”が軽視、又は無視されているかのような印象を
受けましたね。


”生まれ”も”育ち”もどちらも大事、どちら一方がが欠けても、最適な能力開発、達成は難しいと
いうのは誰の目から見ても明らかだと思うのだけど、そう見えない人もいるんでしょうか。


私が感じるところでは、ここでいう”生まれ”(先天的なもの)は「生まれつきの能力」という意味
ではなく、「個人が生まれ持った、ある一定の分野においてのポテンシャル、適性、素質」という
意味で、例えば、∫は背は高くないし、コーディネーションが良くないし、反射神経も鈍いので、
”背が高くて、コーディネーション抜群で、反射神経も素早い”子に比べると、先天的にプロのバス
ケット選手になれる素質が欠けている為、どれだけ時間を費やし、努力をしたとしても、同じよう
に時間と努力を費やしたバスケの素質がある子のパフォーマンスには足元にも及ばないほど差があ
るはずだと思うんです。


一方、∫は小さい頃から(私の観察、及び、知能検査の結果によると、)パターン認識力や分析力、
論理的思考や処理能力、スピードに優れているので、数学の学習などの分野においては、それらの
能力やスキルを磨きやすい素質というものが備わっているのかも?(そういう脳の傾向で生まれて
きた?)などと思うのであります。

(ただ、∫は空間認識力が低いので、数学の分野でも、他に比べると幾何学関連はあまり得意では
なさそうですが。笑)


それらの生まれ持った「身体的、脳神経的な違い」、「ある一定の領域においての素質、適性」
の存在が、ハイ・パフォーマンス、アチーブメントの為には必要不可欠な”成分”の一つである、
というのは否定できないのではないかと思うのですがねぇ。

先天的な素質+後天的な要因=ハイアチーブメント

と、どちらも必要で、どちら一方が欠けていても、ベストな結果には達成できないのでは?と思う
のですが。

(まぁ、ある程度のレベルには達することができるでしょうが、一般に言う”ギフテッド”とか”タレ
ンティド”のレベルとは違う。)

この記事を読んでいると、”先天的な素質”の部分は関係ない、後天的な好条件が揃えば、誰もが
ハイアチーブメント(ギフテッドレベル)を達成することができる!と唱えているようで、

「それやったら、うちの∫も姿勢や取り組み方、訓練や努力次第でプロのバスケットボール選手に
でもなれるというんか???」

って、言いたくなりますが。

又、

”According to my colleague, Prof Deborah Eyre, with whom I've collaborated
on the book Great Minds and How to Grow Them, the latest neuroscience and
psychological research suggests most people, unless they are cognitively
impaired, can reach standards of performance associated in school with the
gifted and talented. However, they must be taught the right attitudes and
approaches to their learning and develop the attributes of high performers-
curiosity, persistence and hard work, for example- an approach Eyre calls "high
performance learning". Critically, they need the right support in developing
those approaches at home as well as at school."

(Why there's no such thing as a gifted childより抜粋)


とありますが、知的に障害がない限り、ほとんどの人が”ギフテッド&タレンティド”の学校の標準
的なレベルのパフォーマンスに達することができるとのことですが、それって、そのプログラムの
レベルや基準にもよるんではないですか?


(例えば、100点満点のテストだけど、”合格基準”(スタンダード)を50点と設定したら、ほとん
どの人が”スタンダードのパフォーマンスに到達している”とも言えるんじゃないですか?ある意味、
基準など、人が設定できる変換的なもので、絶対的なものではないだろうし。)


もし、アメリカの一般的なGTプログラムが、平均的なパフォーマンスより少し上の”平均以上”の
レベルに設置されているのであれば、もちろん、知的障害がない限り、大抵の人がある一定の環
境や努力次第で、”ギフテッド”レベルのパフォーマンスを示すのも決して難しいことではないで
しょうし。


逆に言えば、一般の知能を持つものであれば、努力次第でほとんどが達成できるレベルのプログ
ラムやカリキュラムなら、別にあえて”ギフテッド&タレンティドプログラム”と特定しなくても、
それは生徒皆に応用できることでしょうから、そんな特別なプログラムなど必要ないのでは?と
思うのですが。

どの生徒にもあらゆる分野において、それぞれユニークなポテンシャルがあると思うので、それ
らを発展させ、開花できるように親や教師はサポートしてあげればいいのではないですか?


この記事では親や教師など、子供の周りの大人が子供のアチーブメントやサクセスにおいて、大
きな影響を与える、(育ちが大事)ということを強調したいのはわかるのですが、(もちろん私
もその考えに同感です。)だからと言って、”Why there's no such thing as a gifted
child"などと、ギフテッドの子供の存在を否定するかのような、紛らわしく誤解を呼びそうな
タイトルはどうかなと思うのであります。

(記事を読ませる為に、わざとセンセーショナルなタイトルをつけたのでしょうが。)


それにこの記事では、”ギフテッド&タレンティドプログラムでのパフォーマンス”とか、ある一
定の分野での”達成”とか、将来のサクセスとか、”ギフテッドネス”(ギフテッドである事)を結
果やアチーブメントと同じ意味で捉えている感じがしてなりません。


サブタイトルの部分に、”...adults can help almost any child become gifted."とあります
が、ここで使われている”ギフテッド”って、単に、教育上においてのアチーブメントを指している
ような感じがしてなりません。


もし”ギフテッドチャイルド”が、アカデミックな上で優秀なパフォーマンスやアチーブメントを
見せる子供”という意味で定義されているのであれば、確かに、”生まれ持ったものは関係なく、
後天的な要因で誰もが”ギフテッドチャイルドになれる!”という主張は嘘にはならないかもしれ
ませんが。


でも私は、ギフテッドであることを、パフォーマンスやアチーブメントのみで定義づけようとする
のにすごく抵抗があります。


パフォーマンスやアチーブメントだけでみたら、何らかの理由でアンダーアチーバー(だけど素晴
らしい素質や可能性を秘めている)のギフテッドの子たちは”発掘”されることなく、GTプログラ
ムなどからもれてしまい、彼らに必要な援助やサポートが受けられなくなってしまうんじゃない
かと心配してしまいます。


記事の中に、本当に残念なことに、最近、癌で若くして亡くなられたフィールド賞受賞者の数学者
マリアム・ミルザハニさんの、彼女の経歴やアチーブメントについて、取り上げられていましたが、

”Maryam Mirzakhani won the Fields Medal, the mathematical equivalent of the
Nobel prize, but showed little maths ability to begin with."

とか、

”Mirzakhami, did go to a highly selective girls' school but maths wasn't her
interest--reading was. She loved novels and would read anything she could
lay her hands on: together with her best friend she would prowl the book
stores on the way home form school for works to buy and consume.

As for maths, she did rather poorly at it for the first couple of years in her
middle school, but became interested when her elder brother told her about
what he'd learned."


などと書かれていましたが、中学校の時に数学ができなかった(いい成績がとれなかった?)
というだけで、”showed little maths ability to begin with."って言い切ってしまうなど、
あまりにも早急に結論付けてません?


"did poorly"だけだと正確にはわかりにくいのですが、例えば、テストの結果や成績が良くなか
ったとしたら、それは”内容が理解できなかったから”なのか、それとも彼女にとっては既にわか
りきったことを延々、クラスに座って大人しく授業を聞かなければいけなかったので、学習意欲
を失って、悪い成績だったのか、それとも単にその時は数学に興味関心が湧かなくて、それが単
に成績に反映されていたのか…、ということなどわからないと思うんですよね。

(ここでも又、中学時代に数学が冴えなかった(did poorly)と、目に見える結果やアチーブメ
ントが欠けている=abilityに欠けている、と混乱しているみたいですし。)


それを早まった推測だけで、彼女は”子供の頃は数学の才能は見せていなかった”(でも大人にな
ってから後天的な要因で才能が開花して、天才的なアチーブメントを達成することができた。)
みたいに暗示したような書き方をして、そんなもん、中学時代は数学ができなかったけど、高校
時代には2年連続で国際数学オリンピックに出場し、金メダルを受賞するような人が一体、どれ
だけおるか?って聞きたいですよ。


また、別の例として取り上げていたアインシュタインに関しても、アインシュタインの脳は一般
とは違う(先天的要因である可能性)という部分などには触れず、子供の頃はどちらかと言うと
発達が遅れていて”unexceptional"などと表現しているなど、この記事を書いた人は、ギフテッ
ドはもちろん、2Eに関しての認識にも欠けているんではないか?と思ってしまいました。


州や学区、教育者、専門家それぞれによって、「ギフテッド」の定義はそれぞれ違うのでしょう
が、ギフテッド=「能力やパフォーマンス、アチーブメントを示している者」となってしまうと、
一般とは違った脳の傾向を持って生まれてきた特殊な人口が、彼らに必要な理解や支援を得る為
にはまた、別の呼び名が必要になるのかも?などと思ってしまうのでした。


もう、いちいちこう言った記事には反応しないようにしようと思いながらも、つい、またしても
一人でぼやいでしまいました。(^_^;)


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by mathdragon | 2017-07-31 11:41 | Gifted/2e

またやっちゃいました!(;´◇`)ゞ

最近、ぼんちゃんママを始めとし、その他、色々なブロ友さん達の記事を読んでいて、ギフテッド
の子供達だけでなく、ギフテッドであろうと思われる大人達も、同じような仲間とそれぞれの思い
を語り合ったり、意見や情報交換したりできる「居場所」が必要なのではないか?と感じ、反対意
見や批判の言葉を受ける可能性を認識しつつも、又もや性懲りもなく、ブログ村に「ギフテッド
アダルト」のサブカテゴリーの新設をリクエストしました! (;´◇`)ゞ

(もしかしたら誰かがすでにリクエストをしているのかもしれませんが、現在、存在するカテでは
見つけることができなかったので、とりあえず申請しました。)

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ある一定の人達からは、「もぅ、ええ加減にせんか!子供ならまだしも、大人になれば(もう義務
教育は終わっているんだから)ギフテッドなど関係ないわ。そんなもん、そんなカテに登録する者
など誰一人もおらんわ!」っと、非難されそうなのは十分、承知してますが、でもそういう否定的
な意見やコメントを見る事もなく、ストレスフリーなので自分の精神衛生を維持しながら、自分の
やりたいことを実行できる事こそ、ブログのコメント欄を閉じていることのアドバンテージなので
あります。(爆笑)


(中には私がコメント欄を閉じている事に対して、かなり批判的な意見をお持ちの方もいるようで
すが…まぁ、それは各ブロガー一人一人の考え方や、方針の違いなどもあると思うので、いちいち
ご自分の価値観を無理やり押し付けられてもこちらも困りますし。)


もちろん、現在の日本の風潮、傾向としては、(もしかしたら自分はギフテッドの傾向があるのか
も?)という思いがあったにしても、「当事者」として「ギフテッドアダルト」のカテゴリーに登
録するのは勇気がいることだと思います。

心ない人達から、嫌がらせのコメントとかもいっぱい来そうですしねぇ。


でも中には「ギフテッドアダルト容疑者?」としてでも、今まで生きてきてずっと胸につかえてい
た様々な思いや、疑問など、吐き出したり、新たな知識や情報を得て、(あぁ〜!そうだったのか、
これでストンと腑に落ちた!)と自分自身を確認する場所があるというだけで、精神的にもかなり
違ってくると思うんですよね。


私はこれまで「ギフテッドチャイルド育児」と「2Eチャイルド育児」のカテに所属してきましたが、
∫が高校を卒業して大学進学すれば、∫もギフテッドチャイルドからギフテッドアダルトへの移行す
ることになり、ギフテッドアダルトにはギフテッドアダルトならでの、特殊な課題やニーズなども
出てくることになるだろうから、もし誰もこの新しいカテに登録する人がいなかったにしても、私
自身が”当事者ではないけれど、ギフテッドアダルトに深く関係する関連者”として、登録するかも
しれませんし。

(うちはパパもアンダーアチーバーのギフテッドアダルトなので。)


そこでまた、今度はブログで時折、「ギフテッドアダルト」が直面する課題や問題などについての
記事を紹介したり、自分が思ったことなどを綴ったりしていければなどと思っています。

(まだ後、∫も1年ほど高校生活が残っているので、その先はブログの趣旨もはっきりとどうなるの
かも定かではありませんが。)


…っと、ここまで言っといてなんですが、今の時点ではブログ村にカテをリクエストしたばかりな
ので、それが実現するとは限らないんですよねぇ。

一応、申請はしたものの、いとも簡単に却下されるかもしれませんし。

でも何事もやってみなければわからない!という私自身のモットーに従い、今回もとりあえずダメ
元でトライしてみました。

(当時は「ギフテッドチャイルド育児」も「2Eチャイルド育児」も同じようにきっとダメだろう
と思っていたけど、最終的には実現しましたのでね。)


さて、どうなることでしょう。気長に待つしかないですね。

でも、こんな小さな事から「変化」は始まるのだと思いますし。


あっ、最後に、ぼんちゃんママさんの名前を出してごめんなさいね〜。嫌な思いをされたのであ
れば申し訳ないです。

そして、たとえ「ギフテッドアダルト」のカテが新設されたからといって、ぼんちゃんママ、決
して(私もカテに登録するべきか?)などの妙なプレッシャーなど絶対、感じないでくださいね。


ぼんちゃんママを出したのは、あくまでも”インスパイアされた”という理由ですので。


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by mathdragon | 2017-07-29 06:24 | Gifted/2e

ギフテッドの親の隠れた感情

これは必ずしもギフテッドの育児に限ったことではないと思うのですが、ギフテッドの子供を持つ
親が、つい自覚がないままに抱いてしまいがちな様々な思いや感情と、それらが育児や子供に与え
る影響について書かれたとても興味深い記事を見つけたので、今回も皆さんとシェアしたいと思い
ます。

(すいません。又しても英語ですが。)

”ギフテッドの子供を持つ親は、子供がギフテッドであると知った時点から、興奮や混乱、不安な
ど、幅広い範囲の複雑な感情を経験する。そして学校では子供の先生がギフテッドについて理解
してくれなかったり、学校が教育リソースを提供してくれなかったりと、フラストレーションや
絶望感を感じる親も少なくない。これらの反応は、ギフテッドの子を持つ親の間ではごく一般的
なものである。


が、時にはもっと複雑な感情がこっそりと忍び寄る時もある。ギフテッドの親は、自らの普段
は口には出てこない、暗く、表面下でしつこくつきまとって離れない無意識の願望や恐れなど、
最終的に子供の扱い方、接し方(育児)に影響を及ぼす感情を深く掘り探る必要がある。


よく無視されがちで、時には無意識なこれらの”暗い”感情と行為が育児を妨害する恐れがある。
羨望、恥、恨み、後悔、そして罪悪感などの感情は、ほとんどのギフテッドの親が誰でもが経験
するものであろう。競争努力、過関与、希望や夢の投影、(親が自分の希望や夢を子供に転嫁)
アンビバランス(両面感情、躊躇い、迷い)なども関わってくるかもしれない。これらの態度や
感情、行動は、自覚がないままに、決断に影響を与えることになるかもしれない。とは言うもの
の、最終的には、内省や他人の言葉、子供との対立などを通して、自覚し始めるものである。


人というものは、直面している課題が不快な場合は特に、セルフ・リフレクション(内省)を避
けようとするものである。しかし、さらに深く掘り探り、自らの感情と動機を本当に理解する事
によって、全体像を得る事ができ、自分と子供に問題をもたらす行動を未然に食い止めるができ
る。その為のまず、最初のステップは、正直な自己評価である。以下がそのセルフ・チェックリ
ストである。

*リストは比較的簡単な英語で書かれているので、リンク先のオリジナルの記事でチェックして
 ください。

(中略)

これらの感情を無視したり、軽視したり、最小限化したり、合理化したりして、逃げ出したい
と思うのはごく自然のことである。親たちの中に自分の感情に対してとてつもない恥を感じる
あまり、それらを対処することが不可能な場合さえある。中には防衛的になり、問題がある事
さえ否定してしまう者もいたりする。また、中には自分自身や、自らの親としての能力を疑う
者もいるかもしれない。 これらの思いや感情は”ごく一般的で、当然の事(理解できる事)”
と受け入れる事がとても重要である。 屈辱心、保身、不安感が全体像をぼやけさせてしまい、
これらの感情や行動に打ち勝ち、先に進む事を困難にしてしまう。

(What hidden emotions complicate parenting a gifted child?より)


以上、内容の重要なポイントをざっと訳したので、この記事のメインのメッセージが伝わったの
ではないかと思います。


いやぁ〜、この記事を読んで、私自身、ちょっとビクッとしてしまいましたよ〜。

高校生になった今はそうでもないですが、∫がまだ小学生〜中学生の頃は、私自身、ここに書か
れている様々なダークな感情や思いを経験しました。(苦笑)

例えばこの、

”I am embarrassed by my child's social behaviors (e.g., acting different from
other children his age, not fitting in, having unusual interest)."

というのなど…

特にソーシャルな場面において、他の子達のようにどうしてもっと積極的に仲間とお喋りした
り、交流しないのか?と、見ていて苛つくことも結構ありましたねぇ。


当時は∫もコミュニケーション・スキルや対人スキルに苦手意識を抱いていたので、本人も無意
識に避けていた感じがありましたが、クラブ活動や様々なイベントなどを通して、そう言った
分野も徐々に向上していき、今では心底、気のあった仲間たちとの交流を楽しめるようになっ
たみたいなので良かったですが。

(そしてコミュニケーションもぎこちなさがなくなって、スムーズになった。笑)


落ち着いて考えたら、本人は精神的、スキル的な準備が整っていないのに、妙に急かし立てて、
対人関係を無理強いしたところで逆効果になってしまうだろうし、それよりも∫の心の準備がで
き、”自分からやりたい”という気持ちが芽生えるまで、私は∫の発達のペースをリスペクトして、
のんびり構えて見守ってやることが大切だということに気づき、自分自身が焦るのをやめたら
気が楽になったし、∫に妙なプレッシャーをかけることもなくなりました。

(そして私と∫の関係も向上した。)

又、この、

”I sometimes think my child's behavior (e.g., underachievement, perfectionism,
social discomfort) was prompted by subtle messages I might have conveyed
without realizing it."

というのなど、パパが犯してしまいがちな罪ですね。(完璧主義の部分)


パパは自分自身が完璧主義者で、いつも理想やスタンダードを高く持ち、それを∫にも要求する
傾向にあるので、それらが∫に”歪んだ見方”を植え付け、更にかなりのプレッシャーやストレス
を与えることになったりして、これはダメだなと思いました。


幸い、私がそう言った見方や態度が∫に与えている悪影響をしつこくパパに言い聞かせたので、
昔と比べるとパパのそう言った部分もかなり緩和され、∫も物事を現実的に見ることができるよ
うになったので、精神的なストレスが減りました。


親の私たちも生身の人間ですから、色々とネガティヴな感情を抱いたり、適切ではない態度や
行動をとってしまうのもある程度、仕方がないこととは思いますが、大切なのは、時折、自分
自身の思考や感情を深く掘り探る”セルフ・リフレクション(内省)”を心がけ、育児に悪影響
を及ぼす行動を阻止したり、変えたりと、セルフ・チェックをすることが大切ではないかと思
います。


最後に。

今日の午後、ふと裏庭みたら、2匹のリスが遊んでました。

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ちょっと前に見つけたリス(死骸)に比べると、両方とも遥かに身体が小さかったので、死ん
だリスさんの子供たちかも?などと思ってしまいました。

死んでたリスはこれくらいでかくて丸々してた。

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二人とも親が亡くなっても、頑張って力強く生きるんだよ〜!

(って、勝手に私が思い込んでるだけで、実際は全く関係ない赤の他人だったりしてね。笑)


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by mathdragon | 2017-07-19 11:36 | Gifted/2e

ギフテッドは自分を過小評価しがち?

少し前のこちらの「数学キャンプで学んだこと」という記事で、数学キャンプの参加者達を指導
していて、∫やボランティア仲間達(数学クラブのメンバー/デイビソン・アカデミーの生徒達)が
気がついた事として、

”いつも同じようなレベル、習得ペースの仲間達の中にいると、つい、パースペクティブが狂って
しまい、「皆が自分達と同じペースで習得する」と感じてしまうんでしょうね。(笑)”

と書きましたが、先日、私の愛読するByrdseedのサイトに、タイムリーにもその話題に関連した
記事を見つけ、とても興味深いと思ったので(いつも英語の記事ばかりで申し訳ないですが、)
興味のある方の為にリンクしておきたいと思います。

能力の低い者は自己を過大評価し、能力が高い者は自己を過小評価する傾向にあるっていうの、
とても興味深いですよねぇ。


インポスター症候群については以前、このブログでも記事に取り上げてますが、(興味のある方
はこちらの過去記事へ。Imposter Syndrome(インポスターシンドローム)これとは又、逆
の、”能力が低い者が自分を過大評価しがちな現象”であるDunning-Kruger Effect(ダニング-
クルーガー効果)も面白いですよね。

(そう言われてみれば、周りに結構、こういう人たちいるいる!笑)

ちなみに、このダニング-クルーガー効果については、こちらのページで詳しい情報を読むことが
できます。



冒頭のリンク先の記事に、

"The highly-capable group only has themselves to go by, so they assume
everyone is at a similar level-thus predicting that their ability is closer to
average."

とあるのですが、これこそまさに、いつも同じレベルや能力のクラスメートやクラブメンバー達
の中で活動している∫やデイビソンの生徒達が、自分達は”ごく一般的、平均的なレベル”と感じや
すくなってしまう理由でしょうね。

(いや〜、デイビソンの子達は自分が”平均”ではないというのは十分、認識してると思うのです
が、それでも長い間そう言った環境にいると、どうしても客観性を失ってしまうんだと思います。)


又、この記事の中では様々な能力/レベルに触れることの大切さも指摘されていて、

”After seeing the other work, the advanced group was much better at
estimating their own abilities. It re-calibrated their understanding of what
"average" was."

と、色んな人達(レベル・能力)の作業や作品などを見ると、(客観的に比較できるので)自分
の実力を評価しやすくなり、”平均”に対しての見方も再調整されることでしょう。


教育者にとっては「個人の能力には幅広い層が存在する」というのは(表面的には公言しなくて
も)認識していて、こういう高い能力を持つ子たちは明らかに目立っているのだけれど、生徒側
にしてみれば、それはなかなか気づかないことなんでしょうね。


だからこそ、教育者がうまくその事を彼らに(作業や作品に対してのフィードバックや評価、指
摘などで)伝えることが大切なんだと思います。


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by mathdragon | 2017-07-06 10:46 | Gifted/2e

The G Word(ギフテッドについてのドキュメンタリー)

このギフテッドについてのドキュメンタリー、是非とも観てみたいです。


もっと一般の人たちにも、ギフテッドとは何か? そして、(固定観念や偏見、誤解を超えた)
実際のギフテッドの子供達の姿や、彼らが抱える課題を知ってもらいたいですね。


そして、我が子の教育ニーズを満たそうと必死になって頑張っている親達に対して、”自分の子
供に特別扱いを要求している自分勝手な親”といった、偏見と無知に溢れたとんでもない発言を
するような人たちの意識が改革されることを祈るばかりであります。


あと、このリンク先のプロモーション・ビデオの中で、

”If we keep telling these kids, "you are so smart, you are going to change the
world", we create anxiety."


という言葉が出てきてましたが、これは私もまったく同感であります。


アカデミックやその他の面のアチーブメントにおいてだけではなく、”ギフテッドの人達という
のはこういった性質、傾向で…”などと感情面や精神面においても、「ギフテッド」というもの
をある一定の”型”にはめてしまい、(決めつけた言い方をしてしまい)”不屈の精神、道徳的、
人格的に高尚な精神の持ち主みたいなイメージ・固定観念を一般に植え付けてしまうのは、た
だでさえ不安感を強く感じてしまい気味なギフテッドの人たちにとって、とてつもないプレッ
シャーやストレスとなってしまうと思うのですよね。


人並外れて優れた才能や能力は持っているかもしれませんが、ギフテッドも単なる一人の人間
で、スーパーヒーローや聖職者じゃないですよ。

彼らも性格や精神面で弱点もあるし、邪悪な気持ちがよぎらないわけでもないでしょうし。


彼らに対し、あまりにも非現実的で、人間離れしたような高尚なイメージを抱くことは、必要
以上の精神的負担をかけることになり、彼らのメンタルヘルスに良くないと思いますしね。


私が親として、そして1個人として感じるところでは、”ギフテッドの子供たちにはまず、自分
の幸せを一番に考えて欲しい。”ということで、ギフテッドの個人が人生の幸福のために自らの
目的、願望を追求する過程において、その副産物として、彼らのアチーブメントが結果的に社
会貢献につながったのであれば万々歳だと思うべきですよ。


一定の才能や能力を持って生まれてきたからと言って、「それらを社会に貢献するのが使命」
って見方には、義務を負わされてるって感じですごく違和感を感じてしまいます。

(私って、かなり反抗的で根性がひねくれたおばんだからそう感じるのでしょうが。苦笑)


あと、やっぱり正確なギフテッドの概念、認識が欠けていると、一見すると、到底ギフテッド
とはみえない・思えないギフテッドの子供達など、”発掘”されることなく教育システムから取
り残されてしまい、彼らに必要な支援や援助が得られなくなるというのも問題ですね。

人種やその他の”マイノリティ”、貧困層の子供達の中には、どれだけ”隠れギフテッド”が潜んで
いることでしょう。

アメリカのギフテッド教育においては、プログラムの内容(カリキュラム、方式等)だけでなく
”identification”(認定)の分野での改善、改革も必要となってくるのではないかと思いました。


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by mathdragon | 2017-06-30 05:21 | Gifted/2e

ギフテッドの道いろいろ ②

まず最初に近況から。

どうやらここ数日の間、うちの地域だけでなく、カリフォルニア州内陸部やネバダ州の南部(ラス
ベガス)、アリゾナ州なども記録的な猛暑が続いているみたいですねぇ…(汗)

いやぁ〜、ほんと、毎日暑いのなんの!

そのせいか、(エアコンの効いた部屋にいるものの)何だか暑さで身体が妙にかったるくて、何
もする気が起こらず、ここ最近、ブログの更新も怠り気味…(汗)

幸い、∫が現在、ボランティア活動として参加している数学キャンプのクラスルームにエアコンが
復活したようで、初日に比べると断然、元気を取り戻していて、毎日の活動を楽しんでいるような
ので何よりであります。


さて、今回も前回のJ君に引き続き、”ギフテッドの道はいろいろあるのだよ〜”というお話。

今回も元北ネバダ数学クラブのメンバーで、∫とは∫が小学校6年からずっと数学仲間として様々な
活動を共にしてきたD君についてのストーリーです。


このD君も地元のPG学校であるデイビソン・アカデミーの生徒だったのですが、彼は高校に進学
してすぐの9年生の時にデイビソンを辞め、ホームスクールという形をとりながら、地元のコミュ
ニティ・カレッジや大学(UNR)でクラスを取り始めたのでした。


彼がデイビソンをやめてホームスクーリングを始めたと聞いた時は私もパパもびっくりしました
が、これまで彼の社会面や教育面での”事情”を観察したり、他の人たちから色んな話を聞いてい
た為、(やっぱりねぇ…)という感じで、ある程度理解できましたが。


学校や教育環境って、端から見たら「すべてがうまくいってそう」に見えていても、公に見えな
いところではやっぱり色々と課題があったりして、ギフテッドの子それぞれ個人に最適な教育や
社会環境を確保するのって本当に難しいなと思い知らされますね。


彼は∫より学年が一つ上なので、通常の道をたどっていたら今年の春に高校を卒業する予定だった
のですが、デイビソンを退学してすぐに自力で勉強して(っと言っても彼は多分、勉強する必要は
なかったみたいですが。)GEDを取ってしまい、その後、ほぼフルタイムで短大や大学でクラス
を取るという方向へ進んだようでした。


そして現在の時点(17歳)では、地元の州立大であるUNRで学士に必要な単位を取り続けながら、
(多分、かなりの単位を取得して卒業も近いのではないかと思う。)その傍ら、パートタイムの
教師として、学区の中学校でコンピューター・サイエンスの科目を教えているそうです。


パパは彼とは数年来の馴染みの仲なので、たまに数学関連の活動であった時によく彼から近況を
聞いてくるのですが、その度に、

「彼は頭脳もズバ抜けていて、デイビソンにそのまま残っていたら、アイビーリーグやその他の
超エリート大学へもどこにでも行けるのに。よりにもよって、コミュニティ・カレッジやUNRに
行くなど理解できない。"He deserves so much more!"」

などと、非常に残念そうに言うんですよね。


それを聞いて私はいつもムカついてしまいます。

だって、それはパパが自分自身で望む事であって、D君はまたパパとは違う価値観や人生観を持
ち、パパとは違ったことを望んでいて、D君は自分自身にとって最適(だと感じる)道を選んで
それに突き進んでいるんでは?と感じるんですよ。


パパにしてみれば、アイビーや一流大学へ行くことが”サクセス”かもしれないけど、D君にとっ
てはまったく違うことがサクセスと感じるかもしれないし、大体、パパには自分の考え方や価
値感が一番正しいと言った、とんでもない独断的な意識がある為、自分とは異なる”個人の見解
や価値観を尊重する”ってことができないんですよ〜。


どうしてそんな風にしか見れない?考えられないかが私には不思議でたまりませんが。

”He deserves so much more!”

ってたって、D君はアイビーや一流大学へ行くことを望んでいないかもしれないし、もし望んで
いたにしても、家庭やその他の事情で困難なのかもしれないし。


でも私が感じるところでは、昔に比べると現在のD君は顔がイキイキして目が輝いていて、心底
からハッピーそうな様子が明らかに伝わってき、彼が自ら選んで進んでいる道にとても満足して
いるというのがわかります。


彼は実質的には高校生でなくなったので、もうオフィシャルな数学クラブのメンバーではなくな
ったけれど、でも未だにクラブ活動にはインストラクターとして、そしてクラブ関連のイベント
やコンテストなどにもいつも献身的にボランティアとして参加して、(今回の夏期数学キャンプ
にもインストラクターとして参加している。)彼を見ていると、「大学受験の為の肩書き作り活
動ではなく、本人が心から望んで参加している」という真の奉公精神が伺われ、私は彼の人間性
を深く評価しているのであります。


私としては、D君が自分自身に対して誠実であり、自分の選んだ道を思う存分、エンジョイして
いるのを見るのが心から嬉しく思うし、これからも応援したいと思うんですよ。


アイビーや一流大学へ行ける頭脳を持っているから、それがその子のミッションだとばかりに
”行くべきだ!行かないのは個人のギフトを無駄にしている!”とばかりの価値観の押し付けを
することに対してものすごく違和感を感じてしまいます。


D君は人がなんと言おうが自分の信念を貫き通し、(それがどれだけ”ギフテッドらしくないよ
うに見える選択”であろうと)自分自身を信じて自らが選んだ道を突き進んでいるわけで、私と
してはそういう部分がよっぽど”ギフテッドらしい道の進み方”と感じるのであります。


あっ、ちなみに彼の将来の目標はポリティカル・サイエンス(政治科学)の分野に進み、政治
家になって「教育改革」に貢献したいらしいです。


彼も∫同様、教育関連(特に州の教育事情)に関心を示していて、教育面においての改善、改革
などをミッションとして目指しているみたいです。


∫は教育者、D君は政治家(ポリシー・メーカー?)と職の分野は違えど、どちらも教育面にお
いて社会に影響を与えるポジションを目指しているという事で、何やら将来が明るく感じます。


∫自身、こんなふうにギフテッド仲間たちの様々な人生を見てきて、それらから色んなことを学
び、インスパイアされながら、∫らしい生き方を追求していって欲しいな、なんて思います。


先日の夕焼け。

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by mathdragon | 2017-06-23 04:09 | Gifted/2e

ギフテッドの道いろいろ

∫が北ネバダ数学クラブの仲間から聞いた話…

元クラブメンバーであり、去年、アメリカ人なら誰でもが知っているという超一流の難関大学へ
合格し、大きな期待と夢に胸をワクワクさせながらその大学へ入学したJ君が、なんと、この秋
から地元の州立大であるUNR (University of Nevada, Reno)へトランスファーすることに
したというではないかですか!

この話を聞き、J君のことを個人的に知っているパパと私は思わず、

なっ、なんですとー!!!

っと、耳を疑ってしまいましたよ!

仲間から聞いたところの∫の話によると、どうやらJ君、ドリーム・スクールに合格して天にも昇
る気持ちでその大学を始めたものの、実際に行ってみると、カリキュラムやプログラムの内容な
ど、アカデミックな部分で自分が望むものとは違っていたみたいです。

(授業のレベルや内容などはもちろん、チャレンジングで満足が行くみたいですが、コース選択
や、自分が目指す分野でのプログラムに不満を感じていたようです。)

(ちなみに、彼はあのPG校であるデイビソン・アカデミーの卒業生なので、アカデミックな面
ではほぼ、問題ないはずであります。)


詳しいことは言ってませんでしたが、それ以外にもキャンパス・ライフ(特に寮生活)などの面
でも色々と思うことがあったみたい。

いくら超エリート大学と言われているところでも、やっぱり実際、自分自身で体験してみないと
わからないものなんですねぇ。

アカデミックな部分だけでなく、キャンパス・ライフとか、総合的に自分に合うかどうかの”フィ
ット”もすごく大切でしょうし。

パパは、

「〇〇(大学名)からUNRにトランスファーなど、クレイジーだ!両親は(超難関エリート校を
振り切って学力的には平均の地元の州立大へ移るなど)大泣きしているんではないか!!!」

って言ってましたが、いやぁ〜、私はJ君らしい決断だわ〜!っと心の中でうなづいてましたよ。


彼はPG(Profoundly Gifted)で、学業も超優秀、特にSTEM系に優れていて、様々な活動でその
才能を発揮してき、人格的にもとても素晴らしい青年で、彼の性質を考えると、

「どれだけの名門大学でも、自分自身が満足しないのなら無理して続けても意味がない。それよ
りも、別にネーム・バリューはなくても、自分が納得でき満足して学べる大学へ行きたい。」

…っと言った考えを持ち、人が何と言おうが自らの信念を貫き通す、って感じですかね。

そういうとこなど、よくギフテッドに見られる特徴じゃないかな?なんて思います。

(尚、J君はすでにUNRで自分が追求したい分野の気に入ったプログラムを見つけたそう。)


尚、私が感じるところでは、私は個人的には彼のお父さんしか知らないのですが、J君の両親も
彼の決断に支援的なのではないかと思います。

J君の親御さんは、(ここでは詳しいことは書けませんが)J君以外のお子さんに関して悲劇を
体験していることもあり、その出来事で人生観が大きく変わり、基本的には「子供が健康で幸福
であることが一番!」という気持ちが強いのではないかと思うのであります。

親としては、なんやかんや言えど、最終的には自分の子供が健康で幸せな人生を送ってくれる事
を一番に望むものなので。


とりあえず、このニュースにはびっくりしましたが、この変化、J君にとって人生の大きな転機と
なり、より良い方向へ向かっていってくれればいいなと願っております。

ギフテッドの道もその人、それぞれ。

大切なのは、自分自身をよく知り、自らの幸せに向かって自分が納得する道を進むことでしょう。


親の私達としては、そんな子供たちを温かい目で見守って、支援していってあげることが大切で
はないかと思います。

南カリフォルニアから北ネバダへ帰る途中のハイウェイから見た夕日。

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by mathdragon | 2017-06-19 14:00 | Gifted/2e

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